自殺が減ったまち―秋田県の挑戦

自殺が減ったまち―秋田県の挑戦 本橋豊 岩波書店(2006/12/5)
目次----------------------------------------------------------------
はじめに


第1章 自殺は防ぐことができるのか?―公衆衛生学から考える
自殺対策基本法はなぜ必要とされたのか?
自殺対策基本法はどのようにして生まれたか


自殺は個人の問題なのか?
うつ病と自殺      避けられる死としての自殺      社会問題としての自殺


日本ではどのような人たちが自殺しているのか?
高齢者の心理的孤独     働きざかりの男性が抱える職業生活・経済生活のストレス     若者の自殺と自殺未遂


原因がわからなくても予防はできる
原因の追及よりもまず対策を     複雑な要因の絡む自殺問題


地域づくりとしての自殺予防
「地域づくりとしての自殺予防」とは     人と人とのつながりを大切にすること


コラム あらゆる自殺を防ぐことができるのか?


第2章 〈秋田県=自殺率ワースト1〉という現実
高い自殺率、その実態
統計でみる秋田県の自殺      秋田県の自殺が減ってきた


身近に自殺した人が多すぎる
身近な人の自殺      身近な人の自殺がもたらすもの


対策を願う切実な声―メディアのインパク


なぜ北東北地方の自殺率が高いのか?


のどかな農村で悩みを抱える人たち
「藤里物語」     悩みを抱える人をどう支えるのか


コラム 私が薦める自殺予防の本


第3章 自殺予防最前線―地域づくりが自殺を防ぐ
日本1の汚名返上を―「健康秋田21」の取り組み
自殺の現状を分析する     命の尊さを考えるシンポジウム      「健康秋田21」の自殺予防対策


自殺予防モデル事業が始まった


隣近所の良き相談者―合川町の「ふれあい相談員」
「ふれあい相談員」の誕生      相談員育成事業の広がり


よってたもれ―藤里町の「心といのちを考える会」
「心といのちを考える会」の活動      総合的な相談所の開設


「健康のまちづくり」を進める―高齢者を支える大森町
「健康のまちづくり」とは     大森町の取り組み


不況の影響を強く受ける町―東由利町の試み
それでも自殺が減った理由


モデル町に負けない取り組み―平鹿町の試み
うつ家族教室


能代山本地区の「しらかみふれあいネット」


うつ病のことをどれだけ知っているのか?
メンタルヘルスリテラシーとは      メンタルヘルスリテラシーを測定する


コラム 地域の福祉と自殺予防―介護社会における高齢者の生きがいづくり


第4章 安心して助けを求められる環境をつくる
「自殺問題に取り組むことが自殺を増やす」という誤解
テレビによる啓発     「感じます。支えます。」


蜘蛛の糸」―倒産した経営者の自殺を防ぐ


新聞に自殺予防の意見広告を出した!
キャンペーンの内容


遺族の心のケアが新たな自殺を防ぐ
ポストベンションとしての自殺予防     ポストベンション・日本の現状


地域住民は自殺をどう見ているのか?
住民は自殺をどう考えているか     住民は自殺予防に必要なことは何と考えているか


見えてきた成果
モデル事業の成果      モデル町で自殺が減った理由     ヘルスプロモーションのアプローチ


コラム 小さな町で変わってきたこと―「自殺が減ったまち」の声


第5章 残された課題、これからすべきこと
自殺者の多い大都市において必要な対策は何か?
都市部で自殺を減らすためには     地方にまかせて自殺対策を進める


届かぬ叫び―必要となる自殺未遂者へのケア
自殺未遂者の実態     自殺未遂者への対策     あるべき医療システムの姿


自殺を生まない制度の確立へ向けて
生命保険と自殺     多重債務問題と自殺     連帯保証制度と自殺


地域に対する信頼感を再構築する
自殺に対するタブーを取り除く


助けを求めることは正しいこと―安心して悩める社会へ

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 すなわち、コレラ菌という病気の原因はわからなくても、関連情報を詳細かつ論理的に分析することで、正しい社会的対応の方策を打ち立て、病気の流行を防いだのである。
 病気の原因を追及する純粋な学問的研究は必要であるが、急迫した健康上の危機がある場合には、まず手探りでも良いから考えられる最善の方策を絞り出し、実行すべきであるというのが、公衆衛生学の教訓であり、アプローチである。

ゆるゆり♪♪11話 時をかけたまじ天使のあかりちゃんにタイムマシーンの修理を依頼され1週間がたち西垣先生「分解してみたが、私のレベルでは解明できなかった」 あかり「そんなっ! じゃあ、直らなかったんですか?」 西垣先生「解明できなかったが、直った」 あかり「えっ!?」 西垣先生「電池切れだったようだ」 取り替えた単1電池をみせる西垣ちゃん。