私はコロンビア・ゲリラに二度誘拐された

私はコロンビア・ゲリラに二度誘拐された 志村昭郎 武田ランダムハウスジャパン(2004/12/20)
目次----------------------------------------------------------------
はじめに


第1部 1回目の誘拐

第1章 農場からの拉致
3人の訪問客    FARCによる拉致    逃げられるか    ゲリラに膝枕    ひじ鉄砲で反撃    捕える者と逃がす者    引き渡された相手は・・・    山の上の宿営地    美しいアンデスのなかで


第2章 サンフアンのFARC本部
歯磨き、そして最初の電話    ボジァゴ隊長とゲリラの兄弟    ミゲル司令官    着替えて洗濯!    空手のマエストロ?    ゲリラの青年たちの給料は?    身代金交渉


第3章 サンフアンからサシアへ
ゲリラ道の秘密    パラモ地帯の恐怖    馬から振り落とされる    ふらふらと歩き続ける    美しい満月、そして到着


第4章 サシア収容所
ゲリラの温床地帯    人質たちとの食事    人質生活のスケジュール    デイシ―の娘、フランシ―    水浴びする少年ゲリラ    ゲリラたちの「おかみさん」    「牢名主」のヘルナンド    女性は女性    焼き魚トル―チャの美味    太る人質と自動小銃    トイレットペーパーのSOS    無線機とラジオ


第5章 ドゥーダの原生林収容所
コロンビアは世界有数のリゾートか?    荒馬ならし    崖にはりついて進め    ゲリラの無慈悲な取立て    身代わりの人質とは    魔の原生林キャンプ    最高司令官マルランダに無線で直訴    歌は魔法    交信、再び    ゲリラの恋愛と妊娠、和平を願う少年たち    副司令官ミルトンに直訴


第6章 ドゥーダの小学校舎
教室と水洗トイレ    身代金1億2千万円?    新興実業家を狙う誘拐の実態    拉致に安全地帯なし    ゲリラの大晦日    ラジオで読み上げられた手紙    和平会談のあっけない結末    ゲリラの男女関係


第7章 ドゥーダ南部の収穫小屋収容所
トイレ建設事業    インディオの毒矢    日本語でパパとママはどう言うの?    コロンビア国歌を覚える    空手の真剣勝負    豊かな農業国へ    お願いだから脱走しないでくれ    ラミーロ新隊長の初仕事    涙の別れ、そして出発    冷血なゲリラと2人の「救いの神様」


第8章 ボゴタへ生還
ガルソンさんの死、ステレ神父の入国禁止    帰国準備と人質家族への伝言


第2部 コロンビアと日本


第9章 果樹農業への思い
小渕総理からの温かい言葉    コロンビアと私    コカインより桃    家族の猛反対と親友の励まし


第10章 再び、コロンビアへ
温帯果樹栽培を「国家再生計画」に    動かぬ政府援助、ならば自分で・・・    人質仲間と再開    さあ4千本の苗木を植えよう!


第3部 2回目の誘拐


第11章 農場からの拉致
5人の訪問者    FARCか、それとも凶悪ゲリラ集団か    その金をやるから帰してくれ


第12章 独房
監禁される    温かい食事と毛布    ゲリラに搾取される人々    脱走計画     目隠しの連行


第13章 山小屋
便利な石油コンロ    コーヒーとアグア・カリエンテ・パネラ    隊長は鯛?    少年たちに殺された父    村松さんとの接点    男たちとの交渉(その1)    男たちとの交渉(その2)    殺してしまおうか?    謎の訪問者と美しいカゴ    男たちとの交渉(その3)    命懸けの山越え    ジープで到着した先は    オレンジの味    打ち捨てられた農園   トラックに乗って移動


第14章 野営
再び、FARCの手の中に    寝囲いのなかで    FARCとのテント生活、再び    巨大な誘拐ビジネス    パンツ着用!    腫れあがる皮膚    犬の鎖につながれる    ヘフェ・オルガ    2つの誘拐の共通点    薬と小便


第15章 高地収容所
スコールと副隊長    高地へ    美人司令官とラジオ    ジュリアと水浴び    カニ料理でビタミン補給    毒蛇の襲来    42戦線司令官へ直訴    純金製の「人参」


第16章 ボゴタ
手から手へ    解放    日本大使館と国家警察


第17章 日本
農園をあきらめる    未来に思いを馳せ、思い出す顔


解説 藤原善晴

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誘拐の標的をゲリラたちはがどのようにして決めるのか。不幸にして人質になった人たちは、異口同音に、商売上のライバルが、ゲリラに情報提供をしたのだと言う。どの人質も、それぞれ密告者の見当はだいたいついているようだ。
 ひょっとすると「密告したのは商売敵だ」と考えるのは、不運にして囚われの身となった人質たちの疑心暗鬼のなせるわざかもしれない。ただ確実なのは、誘拐が計画的に行われている以上、ゲリラは何者からか標的についての情報を入手しているはずである。
 そのように人質仲間たちと想像を交えながら、誘拐とその背景について議論を深めていった。

アマガミSS+ plus2話 黒沢さん「今回は負けたけど、次は絶対勝ってみせるんだから。どんな手を使ってもあの女から橘君を奪ってみせるんだからっ!!」