病が語る日本史

病が語る日本史 酒井シヅ 講談社(2008/8/7)
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学術文庫刊行に当たって
第1部 病の記録
1 骨や遺物が語る病
①外傷と骨折     ②骨が語る病気     ③土が語る病気


2 古代人の病
①疫病と疫神     ②蘇民将来伝説     ③仏教伝来と疫病     ④飢饉と疫病


3 疫病と天皇
①大陸から持ち込まれた痘瘡     ②藤原不比等の謎の死     ③天平時代の痘瘡流行     ④藤原四兄弟の相次ぐ死     ⑤聖武天皇の再三の懺悔


4 光明皇后と施療
興福寺の施薬院悲田院     ②光明皇后と施薬院     ③鑑真の来日     ④聖武天皇崩御と施療     ⑤正倉院の薬物


5 糖尿病と藤原一族
道長一族と糖尿病     ②「さいはひ人」道長の強運     ③道長、胸病に苦しむ     ④道長の糖尿病


6 怨霊と物の怪
①物の怪と凶事     ②菅原道真の怨霊     ③道長と物の怪    ④三条天皇の目病     ⑤物の怪と『源氏物語


7 マラリア(おこり)の蔓延
マラリアの特効薬     ②日本でマラリアはいつ始まったか     ③王朝貴族のマラリア     ④平清盛の病    ⑤「わらはやみ」を病んだ著名人     ⑥江戸時代の瘧


8 寄生虫との長いつきあい
①古代人の寄生虫病     ②平安時代の寸白     ③後一条天皇の寸白     ④三戸の虫と庚申信仰     ⑤病はすべて虫のせい      ⑥フィラリア症と陰嚢水腫     ⑦日本住血吸虫症と肝硬変     ⑧つつが虫病とケダニ


第2部 時代を映す病
1 ガンと天下統一
①ガンの語源     ②診断できなかった内蔵のガン     ③武田信玄の病気     ④蒲生氏郷のガン    ⑤徳川家康の病気


2 江戸時代に多い眼病
白内障と手術    ②鑑真和上の眼病     ③馬島流眼科     ④シーボルト事件と眼科医     ⑤トラコーマ
の流行


3 万病のもと風邪
①風病と風邪     ②神経疾患の風病     ③「風邪は万病のもと」の由来     ④風邪、インフルエンザ     ⑤江戸時代のインフルエンザ流行     ⑥インフルエンザと愛称


4 不当に差別されたらい・ハンセン病
ハンセン病の症状と差別     ②光明皇后と湯施行     ③仏教と救らい事業     ④らいと性


5 脚気論争
日本武尊脚気     ②徳川家光脚気    ③徳川家定とポンペ    ④徳川家茂の死    ⑤江戸煩いとヨイヨイ     ⑥高木兼寛森鴎外


6 コレラの恐怖
①日本最初、文政5年のコレラ流行    ②次々とおこる世界流行     ③安政コレラ大流行    ④コレラ防疫対策     ⑤世界流行と日本


7 天然痘と種痘
①さまざまな痘瘡対策     ②迷信と錦絵     ③種痘の伝来


8 梅毒の経路は?
①梅毒の症状     ②梅毒の伝染経路     ③日本での梅毒流行     ④梅毒の病名     ⑤性習俗と検梅制度     ⑥梅毒の治療


9 最初の職業病
聖武天皇奈良の大仏    ②繰り返される遷都     ③蘆舎那大仏造営の詔     ④大仏造営     ⑤大仏鍍金と水銀中毒     ⑥写経と病気


10 長い歴史をもつ赤痢
赤痢菌と志賀潔     ②史書に現れる赤痢の流行     ③赤痢の治療


11 かつては「命定め」の麻疹
①江戸時代の麻疹     ②文久2年の麻疹流行     ③麻疹の症状と原因     ④麻疹によいもの、悪いもの    ⑤最初の麻疹流行


第3部 変わる病気像
1 明治時代のガン患者
岩倉具視と食道ガン     ②中江兆民のガン闘病記


2 死病として恐れられた結核
①「結核」病名     ②留学生と結核     ③社会と結核     ④『女工哀史』と結核     ⑤小説『不如帰』と結核


3 ネズミ買い上げ―ペスト流行
①日本最初のペスト患者     ②伝染病予防法     ③ペストの日本上陸     ④ネズミ退治    ⑤紡績工場とペスト流行      ⑥ペスト防疫に命をかける


4 事件簿とエピソード
大村益次郎とボードイン     ②森有礼文部大臣刺殺事件     ③通商条約改正と大隈外相襲撃事件     ④日清講話条約と李鴻章狙撃事件     ⑤浜口総理狙撃事件と輸血


5 消えた病気
①疝気と癪     ②中気と中風     ③腎虚


6 新しく現れた病気
①食生活の変化と生活習慣病     ②新興感染症     ③医原病     ④公害病


7 平均寿命と死生観
①明治以後の平均寿命    ②江戸時代の寿命     ③貝原益軒杉田玄白


あとがき

参考文献

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ネズミがペスト菌を運ぶこと確かであることから、東京市明治32年(1899)12月、20万匹ネズミ捕獲作戦を立てて、1匹5銭で買い上げることにした。1年後の捕獲数はなんと300万匹を超えたのである。
それで東京広尾にある祥雲寺(臨済宗)では、明治35年に墓地の入口に大きなネズミの供養塔を建てたが、いまそれは東京名所のひとつになっている。
その一方でネズミ退治に猫を飼うことが奨励されていた。

毎年夏はペストの治療と防疫に明け暮れしていたが、冬になると、吉林省前郭旗防疫所では加藤正司所長以下所員が一丸となって、ペスト菌は冬の間どこに潜んでいるのかをつきとめる研究をしていた。
所長はいつのころからかペストの媒体は畑リスではない、どぶネズミであると確信するようになっていた。厳寒の中冬眠している畑リスを次々と捕まえて、菌の有無を調べ、満洲ペストもどぶネズミが媒介することを立証した。
また、この研究からペスト菌は冬期にネズミの胆嚢の中で冬眠して、夏季になると活発になって血中に出てきて、ネズミについたノミに入り、ノミから人間に感染するというサイクルを世界ではじめて明らかにした。
しかし、それらの功績は報われることなく、終戦の日を迎えた。加藤所長らは引き上げる途中、新京の収容所で発疹チフスが発生すると、身の危険も顧みず防疫に当たった。その最中、昭和22年1月3日に殉職した。享年42歳であった。

生徒会の一存11話 杉崎がお休みで生徒会の判子を預けたままのことに気がつくみんな、それで置いてあった杉崎のカバンを開けてみるみんな、様々な変わった道具が出てきて真冬ちゃん「きっと放課後、真冬達の知らない聖杯戦争に巻き込まれているのです」
おとめ妖怪ざくろ青の祓魔師等、物の怪ものなどを書く時の基本資料又はより楽しく観るための本。ちなみにゾンビものは、その当地である日突然敵味方に分かれることだが、これもそんな頻発しないだろうけども、それなりにある。
「闘う?なんのことやら」 危なく僕の秘密がばれるとこだった。