日常診療のよろずお助けQ&A100―救急・外来・当直で誰もが出会う「困った」に経験とエビデンスで答えます!

日常診療のよろずお助けQ&A100―救急・外来・当直で誰もが出会う「困った」に経験とエビデンスで答えます! 林寛之・菅野圭一・岩田充永(著) 羊土社 (2005/04)
目次

はじめに〜困り上手の若い医師たちへ〜
必ず覚えるべき 診療のポイントINDEX
日常診療のお役立ちツール
①救急診療・当直
Q1 くも膜下出血を見逃さないためには・・・ ●SAHのピットフォール
Q2 「Keringサインなし、Brudzinskiサインなし・・・髄膜炎はないか?」・・・ウゥ〜ン?! ●髄膜炎の身体所見
Q3 細菌性?orウイルス性?・・・それが問題だ ●髄膜炎VS髄液所見
Q4 脳梗塞かな?と思ったら ●脳梗塞ピットフォール
Q5 酸素のご利益は? ●脳梗塞に酸素は効かない?
Q6 「血をサラサラにする薬を飲んでいる」ってか? ●アスピリン、ワーファリン®VS頭部外傷
Q7 EF正常の心不全 ●拡張障害型心不全
Q8 ACS:胸痛のコンサルト? ●急性冠症候群リスク
Q9 見逃したくない心筋梗塞! ●非典型的心筋梗塞
Q10 胸部大動脈解離とわかって焦った! ●胸部大動脈解離予測の3つのポイント
Q11 肺塞栓は難しい!? ●肺塞栓の診断
Q12 厄介な咳 ●頑固な咳の裏技
Q13 Watch out! アスピリン喘息 ●アスピリン喘息(既往のチェックと対処法)
Q14 肺炎はいつ入院させたらいいの? ●肺炎PORTスタディ
Q15 吐血患者危ない?安心? ●吐血のリスク
Q16 鮮血の下血は安全なの? ●重篤な下部消化管出血
Q17 経過観察中の腹痛に痛み止めはいけない? ●激しい腹痛VS徐痛
Q18 子供の急性虫垂炎、本当にCT必要? ●虫垂炎のアプローチ
Q19 急性腰痛だと思ったら悪性疾患だった! ●腰痛症のX線適応
Q20 X線もない当直で足の捻挫が来た! ●オタワ足関節ルール
Q21 初めての縫合がうまくいかなかった! ●創処置Tips
Q22 感染しやすい創とは? ●創感染のリスク
Q23 蛇咬症の吸い出しって効くんでしょうか? ●蛇咬症のMyth & Tips
Q24 舌圧子のもう一つの使い方 ●下顎骨骨折の見分け方簡便法
Q25 副鼻腔炎の診断にX線は必要? ●副鼻腔炎の適切な抗生物質使用法
Q26 アルコールの落とし穴 ●アルコール性ケトアシドーシスの鑑別
Q27 尿管結石?の落とし穴 ●尿管結石と尿潜血の意外な関係
Q28 尿管結石の指圧療法!? ●尿管結石の非薬物除痛法
Q29 だるいんです、つらいんです・・・の高齢者 ●高齢者の全身倦怠の鑑別ポイント
Q30 この高齢患者さん帰して大丈夫? ●高齢者の予後予測スクリーニング
Q31 高齢者を帰宅させたら転倒して骨折してしまった ●高齢者の転倒
Q32 泣く子供の診察に困った ●小児診察のコツ
Q33 Focus不明の熱発患児の採血タイミングは? ●発熱と菌血症
Q34 子供が元気なら脱水はないって本当? ●小児の脱水の有無の予測
Q35 子供が階段から落ちた ●小児虐待
Q36 若い女性の妊娠の可能性 ●「そんなはずは・・・」の妊娠率
Q37 うつ病の見分け方 ●うつ病診断基準
Q38 胃洗浄と活性炭 ●薬物中毒への対処法
Q39 中毒患者がやってきた ●中毒の初期治療
Q40 蜂刺症の戦い方(アナフィラキシー) ●エピネフリンのタイミングと投与法

②外来診療
Q41 TIA、紹介するかしないか?抗血小板療法はどうする? ●TIAのリスク
Q42 頭痛があると血圧が高い? ●高血圧VS頭痛
Q43 2歳以下の頭部外傷って本当にCTを撮るべきなの? ●乳幼児の頭部外傷
Q44 Ca拮抗薬をほかの降圧薬に変更するときどれくらいの量から開始すればよい? ●降圧薬の変更 パート1
Q45 休薬して血圧が上がってきたらどうすればよい? ●降圧薬の変更 パート2
Q46 血管迷走神経反射による失神の予防薬は? ●血管迷走神経反射性失神
Q47 高齢者の風邪ってX線撮りまくればいいですか? ●高齢者肺炎の予測
Q48 風邪予防ならうがいと手洗い(だけ)? ●COPDの上気道炎症候群(風邪)の予防
Q49 インフルエンザの迅速診断は当てにならない? ●インフルエンザ診断のTips
Q50 ワクチン以外のインフルエンザ予防は? ●インフルエンザの発症予防
Q51 細菌性上気道炎の診断は身体所見で可能か? ●CDC criteria
Q52 小児の下痢にはどんな薬が必要? ●急性胃腸炎と薬剤
Q53 どんな下痢に抗生物質が必要? ●急性胃腸炎抗生物質
Q54 肝硬変患者で食道静脈瘤の存在を予測するよい方法はありますか? ●食道静脈瘤の予測
Q55 造影剤と腎機能 ●N-アセチルシステインによる腎機能低下予防
Q56 肋骨骨折の落とし穴 ●肋骨骨折の入院適応
Q57 手根管症候群の診断に役立つのは? ●手根管症候群の診断
Q58 手根管症候群の治療は? ●ステロイドエビデンス
Q59 指ブロックにエピネフリン入りの局所麻酔を使用してしまった ●エピネフリン入り局麻と指ブロック
Q60 洗浄液は生食or水道水? ●創傷処置
Q61 糖尿病薬の注意点 ●糖尿病薬による合併症
Q62 SIADHによる低ナトリウム血症の治療は? ●SIADHの診断と治療
Q63 本当にボケたの? ●痴呆の簡単なスクリーニング
Q64 若年女性の倦怠感の治療は? ●鉄欠乏と倦怠感
Q65 いくら指導しても生活習慣が改まらない! ●生活習慣の指導
Q66 相性のよくない患者さんとのつきあい方 ●患者教育のコツ

③病棟診療
Q67 何とか減らそう動脈血ガス ●動脈血液ガス分析の是非
Q68 肺炎にステロイド!? 本当によいの? ●ステロイドエビデンス
Q69 肺炎で入院,早期離床してもよい? ●早期離床のすすめ
Q70 腹膜炎の予後を予測する方法は? ●腹膜炎の死亡率
Q71 予防的な抗生物質投与なんて耐性菌を増やすだけでは? ●肝硬変と抗生物質
Q72 何で腎不全予防に利尿薬を使わないの? ●腎不全に対する利尿薬神話
Q73 褥瘡治療で看護師から怒られた ●褥瘡治療のエビデンス
Q74 扁桃摘出術後の出血で困った! ●エピネフリン吸入の裏技
Q75 高齢者がボケた? ●高齢者せん妄のポイント

④薬
Q76 NSAIDs 気軽に使って大丈夫? ●NSAIDsの心不全リスク
Q77 こんなときはどんな痛み止めがよい? ●NSAIDsと消化管出血のリスク
Q78 抗生物質で下痢するんですけど ●乳酸菌のエビデンス
Q79 妊婦さんにはどんな薬が安全か? ●妊婦に投与可能な薬剤
Q80 たらこ唇になっちゃった!? ●ACE阻害薬と血管浮腫
Q81 キシロカイン®アレルギーが・・・ ●キシロカイン®アレルギー
Q82 テレビで言ってたあのグレープフルーツって? ●グレープフルーツと薬物相互作用
Q83 点滴のおかずって本当!? ●止血薬のエビデンスは?
Q84 局麻の痛みを減らすには? ●患者に優しい局麻の十カ条
Q85 ワーファリン®過剰投与時のビタミンKは? ●安全なワーファリン®拮抗法

⑤検査・手技
Q86 中心静脈カテーテルのコツ! ●鎖骨下静脈アプローチと内頸静脈アプローチ
Q87 胸腔ドレーンは引きすぎてもダメ!? ●気胸の脱気法
Q88 アミラーゼの憂鬱 ●急性膵炎とアミラーゼの信頼度
Q89 経鼻胃管ってどれくらい役に立つの? ●上部消化管出血と経鼻胃管
Q90 診断のための胃内視鏡に鎮静薬は必要? ●胃内視鏡と鎮静のメリット・デメリット
Q91 造影剤性腎障害の予防には? ●メイロンによる腎障害予防
Q92 妊婦とX線−いったいどうやって説明したらいいの? ●胎児へのX線検査のリスク

⑥その他
Q93 運動前のストレッチは意味がない? ●ストレッチ効果神話
Q94 腰痛にはやっぱり硬いマットレス? ●マットレスの硬さ
Q95 「靴がなくなった.金を払え!」と迫られた ●救急室のトラブル対処法 No tolerance policy
Q96 暴れる患者に殴られた ●暴れる患者対処法
Q97 ヤク,ヤク,ヤクをくれぇ〜〜! ●薬物依存を疑うヒント
Q98 困った患者の診断書は拒否できる? ●診断書作成のポイント
Q99 治療を拒否する患者はどうしたらいい? ●Against Medical Advice
Q100 路上で交通外傷に出会ったら? ●JPTECぐらい知っておこう

付録カードの使い方〜医療過誤を避けるTips〜
索引
コラム
どの体温計が正確?
保育室に行くと風邪をひかない?
睡眠時間は大切!!
こんな説明のしかたはどうですか?
サーフローのコツ!?
エビデンスの説明で困った!

自分の研修施設の循環器内科医と普段からよい関係を築き(飲み会には必ず参加するとか、循環器ローテート中は頻回に病棟に足を運ぶとか・・・)、この群の患者さんが来たときにどのように対応するのがよいか、上級医の機嫌のいいときに話し合っておくことも大切だね。

研修医時代は、疑わしきはすべて上級医に相談、研修医の特権、

外科医との良好なコミュニケーションが、患者の苦痛を正しく減じることにつながるのだ。

研修医はしかられるのも仕事のうちと割り切って、打たれ強くたくましく生きるべし。

各項目に当時の

読んでナットク!必読のエビデンス&レビュー

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト3話 カナちゃんは新兵ということだけじゃなく新しい環境ということもあって気を張っていたのと、みんなに遅れまいと考えて無理をしていたこともあって、そうゆういろんなことが重なったようで、ちょっとしたタイミングで高熱を出し倒れてしまう。容態が落ち着きカナちゃんにリオ先輩「先輩や上官はなんのためにいると思う。後輩に迷惑をかけられるためだ。今はできなくていい、その悔しさや無力さ守ってもらったと嬉しさだけを覚えておけ、それはいつかお前が守る立場になったときのかてになる。だから好きなだけ迷惑をかけろ、私もそうしてきた。無論しくじれば叱るし罰もあたえる、でも苦しかったら言え、辛い時も。いいな」 カナちゃんの肩に手をかえける 笑顔になるカナちゃん「わかりましたっ!これからも、いっぱい!いっ〜ぱいっ!先輩に迷惑かけます!!」 リオ先輩「いっ・・・いや・・・あ・・・くす、なるべくお手柔らかに、な」
カナちゃんのお味噌汁、飲みたいです。