現代の海賊―ビジネス化する無法社会

現代の海賊―ビジネス化する無法社会 土井全二郎 交通研究協会発行 成山堂書店(2004/09)
目次

第1章 海賊とはなにか
今の世の中で海賊なんて  船舶史と重なる海賊史  ドクロ旗のもとに  海賊の定義と対応

第2章 いま目の前の海賊
アンナ・シエラ号事件  テンユウ号事件  アロンドラ・レインボー号事件  凶悪化する海賊行為

第3章 世界の海は「海賊の海」
03年上半期は過去最悪  マラッカ海峡波高く  狙われる日本関係船舶  海賊行為を許す要因  恐るべき海賊被害の悪夢

第4章 自海賊の言い分
現代の「寄物」として  海峡の人びと  海峡は誰のものか  海賊の掟  ビジネス化する海賊社会

第5章 海賊対策はあるのか
海賊防止対策要領  IMB式防御方法  海賊退治を旗印に  浮かび上がる問題点  「わが社」の海賊対策

第6章 現代の海賊を考える
頻発するテロ事件  海上人命安全条約の改正  幽霊船がゆく

詐欺団は船籍を失ったスクラップ船を買う。これを再び動ける程度にまで修理する。もちろん海賊が奪ってきた船も歓迎で、むしろ海賊に適当な船を奪ってくるように頼む場合もあるにちがいない。そして偽造書類によって適当な便宜置籍国の船に成り済ます。
一方、荷物を運ぶのに適当な船がみつからずに困っている荷主をインターネット上で捜し出す。テレビ、カメラ、タバコといった数量のまとまらないものよりも、鋼材、銅、アルミニウム塊、砂糖、ゴムなど、つねに需要があって商品価値の高い荷物を抱える荷主をまず狙う。「最高の獲物」は荷物の納入期限が間近に迫って契約違反を懸念している荷主である。
詐欺団はそうした荷主に対して「期限内に荷運び出来る船があります」とインターネット上で呼びかけ、運賃も怪しまれないように「そこそこのレベルの額」を申し出る。苦境にあった荷主は、日ごろ付き合いのない船の持ち主(その実、詐欺団)との取り引きに少なからずの懸念があっても、ついつい時間に追われて契約してしまう。
あとは、もう網にかかった小鳥同然だ。船積みが終わると、詐欺団はニセ物の船荷証券を荷主に渡し、運賃を受け取る。出港後、詐欺団の息のかかった船の幹部は、エンジントラブルが発生した、荒天に遭遇して到着が遅れるなどと、荷物が着くのを待っている荷受人にテレックス連絡して時間稼ぎをし、船名を書き換え、船体も塗り替え、あらかじめ詐欺団が指定した別の港に直行することになるのだ。

WORKING!!4話 相馬「あれっ、種島さん。もしかして身長伸びた?」 種島「わぁ!わかる!!」 相馬「うん、1mほど」 小鳥遊の心中「1m?」 種島「そうなの。えっへへ♪」 相馬「毎日牛乳、飲んだかいがあったね」 種島「うん!!」 相馬「あと鉄棒にぶら下がったり、いろいろ調べて身長伸びるようにがんばってたもんね」 あれっ?な種島「えっ!?」 相馬「このままいけば上げ底の靴を履かなくても」 あわわな種島「そ・・相馬さん・・」 相馬「なーに?」 種島「わたし!相馬さんの代わりにゴミ捨てやっとくね。だからもう言わないで。えっへ」 小鳥遊をちらみして走り去る種島に相馬「ありがとう、種島さん」ちょっと引いている小鳥遊を見て「どうしたの?小鳥遊くん」 小鳥遊「あ〜、いや、相馬さん、なんかいろいろ知ってますね」 相馬「いや、そんなことないよ〜」 そこに八千代「相馬君、他の人に自分の仕事させちゃダメよ。ぽぷらちゃんに重たいゴミ捨てなんて」 相馬「そんなつもりはないんだけど。あっ、ゴミ捨てと言えば轟さん?」 八千代「なーに?」 相馬「公園に闇討ちした人をほおっておくのはやめたほうがいいよ」 青ざめる八千代「ふぁぁっ」 小鳥遊「チーフ、まさか?」 八千代「ち・ちがうの・・・」 相馬「店長めあてのお客さんだろうけど、ばれないようにしないとね。ほかにも、え〜と・・」 八千代「うわぁぁ〜ぁ!そ・相馬君、食品補充やっておくわね」 走り去る八千代を見送りながら相馬「やさしいな〜、轟さん」