害虫の誕生―虫からみた日本史

害虫の誕生―虫からみた日本史 瀬戸口明久 筑摩書房(2009/07)
目次

プロローグ
<害虫>とは何か 「害虫」という言葉 環境史という視点
第一章 近世日本における「虫」
1 日本における農業の成立
焼畑から定住型農耕へ 「蝗」の誕生 
2 江戸時代人と「蝗」
注油駆除法 「たたり」としての虫害
3 虫たちをめぐる自然観
虫は自然にわいてくる 江戸博物学の流行
第二章 明治日本と<害虫>
1 害虫とたたかう学問
西洋世界における害虫 アメリカ農学の誕生 化学殺虫剤の確立 べダリアテントウVSイセリアカイガラムシ
2 明治政府と応用昆虫学
「虫害」の発見 応用昆虫学の確立 札幌農学校の昆虫学
3 農民VS明治政府
サーベル農政 筑後稲株騒動 文明開化と<害虫>
4 名和靖と「昆虫思想」
名和昆虫研究所の設立 明治政府と名和昆虫研究所 「昆虫思想」の普及 全国へ広まる「昆虫思想」 名和昆虫研究所の現在
第三章 病気―植民地統治と近代都市の形成
1 病気をもたらす虫
熱帯医学の誕生 蚊の根絶VS病原体の駆逐
2 植民地統治とマラリア
日本のマラリア―北海道と台湾 寄生虫学と植民地統治 竹を刈ってマラリアを根絶する
3 都市衛生とハエ
ハエと腸チフスアメリカの場合 ハエとコレラ―日本の場合 ハエのいない「美しい」都市 戦後日本と<衛生害虫>
第四章 戦争―「敵」を科学で打ち倒す
1 第一次世界大戦と害虫防除
食糧問題の登場 天敵導入の開始 誘蛾灯の時代
2 毒ガスと殺虫剤
戦争と化学工業 毒ガスから殺虫剤へ―クロルピクリン 殺虫剤から毒ガスへ―青酸殺虫剤 第二次世界大戦と農薬―ドイツとアメリ
3 マラリアとの戦い
米軍とマラリア(一)―DDTの発見 米軍とマラリア(二)―イメージの戦争 日本軍とマラリア―「衛生昆虫学」の誕生 兵器としての<害虫>
エピローグ
近代国家と自然の均質化 環境にとって科学技術とは何か 戦後日本と<害虫>
主要参考文献
図版出典一覧
あとがき

屋内に出没するゴキブリの存在自体は、江戸時代から知られていた。当時の人たちは、食器でも食物でもなんでもかじりつくしてしまうこの虫を「御器かぶり」と呼んだ。これが「ゴキブリ」の語源となっている。だがゴキブリが出没する家は限られていたようだ。食物が豊富で冬でも暖かな家でなければ、ゴキブリは定着することができない。そのような家が増えたのは、日本では高度経済成長以降のことなのである。それまでゴキブリは、あまり重要な害虫ではなかったと言ってよい。

本書を執筆していた頃、私が害虫の本を書いていることを知った母が、次のような話をしてくれた。母が1960年代に大学を卒業して鹿児島大学医学部に就職したとき、上司は衛生動物学者の阿部康男だった。阿部は戦時中に中国大陸のマラリア研究から出発した昆虫学者である。阿部は母に「ゴキブリをやりなさい」と命じたそうだ。だが先行研究が少なかったからか、研究はすぐ行きづまり、あっさりとウミヘビに研究テーマを変更したというのである。
この本の冒頭でも触れたように、ゴキブリは戦前の日本では害虫ではない。そのため昆虫学の研究の対象とならなかった。例外は亜熱帯に位置する台湾である。台湾総督府の医動物学者森下薫は、ゴキブリは「台湾に生活する恐らく大部分の者が日常経験する最も嫌な事柄」であると述べ、その撲滅を求めている(「衛生上より観たるゴキブリ」『台湾技術協会誌』第二巻第四号、一九三八年)。森下をのぞけば、日本の科学者がゴキブリを研究するようになったのは戦後のことである。
このようにゴキブリという一つの害虫を簡単に見るだけでも、植民地支配から戦後の女性科学者のキャリア形成まで、社会のなかの科学技術のあり方が見えてくる。虫けらには、私たちの社会が反映されているのである。

そらのおとしもの7巻 お腹の空いたアストレアとお菓子がどうしても食べたくなったニンフは、イカロスちゃんが大事に育てていた畑のスイカに目をつける、二人ともばれたらまずい・・・と言いつつ、ニンフ「少しくらいならバレないんじゃない!?」 アストレア「そうですよ!!バレなきゃいいんですよバレなきゃ!!」 ニンフ「あまーい!!」 アストレア「おいしーい!!」と、しゃくしゃく食べ始める二人。ニンフ「おなか・・・いっぱいねー・・・」 アストレア「ええ 幸せです〜・・・」 「ところで・・・」 アストレア「どうしましょう・・・」 ニンフ「そうね・・・どうしましょう・・・」 目の前の畑には、スイカの喰いかすのみが残る無残な姿が・・・アストレア「マママ・・マズイんじゃないですか・・!?」 ニンフ「こないだ・・このスイカ畑に害虫が寄ってきたことがあってね・・・アルファー(イカロスちゃん)・・一匹残らずアルテミスで撃墜してた・・・」 ガクブルなアストレア「うわぁ〜、アルテミスって半永久的に追っかけてくるアイツですよね・・・」

網戸の無い部屋に住んで10年たち(なぜか前の部屋も網戸がなかったのだった)ニンフちゃんみたいに「網戸って、おいしいの?」状態で、その存在すら忘れかけてます、でそんな無防備でしかも現在住む部屋は隙間が大胆に開いており、夏場には迷いこんだ大きいゴキブリがたまに珍中して来て「非常事態発令!!」と大騒ぎするものの、住み着かれることが今までなかった理由がわかった、喜んでいいのか悪いのか??
とはいえ、遭遇してしまったら仕留めねばならない、無用な殺生は避けたいのだけども、ゴキブリは速度も速く体が大きくとも狭い隙間に入っていってしまうので捕獲が難しい、早急に化学剤(ブレーキ洗浄剤)を使仕留めざろう得ない。ただ高圧ガスなので目標に当たるものの飛ばされてしまい曝露量が少なく気をつけないとあちこち散布しなければならなくなる、かといい即席の火炎放射をするわけにもいかず、大変こまったもんです。そういったとこではある程度の大きさのものを排除するときイカロスちゃんのアルテミスはなかなか使えるな。

そらのおとしもの3巻での目覚めたイカロスちゃんがなにやら準備しているのを見てニンフ「おい・・ちょっと待て・・アポロン(最終兵器)・・!!正気か・・貴様・・ッ!?この国ごとふっとぶぞ!!」 イカロス「だい・・丈夫・・あなたに着弾したら・・イージス(絶対防御圏)を全開にして地上を守る・・」 ニンフ「バカな!?そんなことをすれば・・貴様もただじゃすまない!!」 イカロス「それ・・でも・・私は・・マスターの所へ戻る・・私は・・愛玩用エンジェロイドタイプαイカロス・・・お願い・・退いて・・ニンフ・・(せつない表情のイカロスちゃん)」 歯を食いしばるニンフ「〜〜!! わかったわよ・・私もむざむざ消える気はないわ・・だけどひとつだけ言っておく、いつまでだまし続けられるのかしら・・?アンタの正体を知ったらアンタのマスターはどう思うんでしょうね!!この・・大量破壊兵器が!!」 退き、消えるニンフちゃん。しょんぼりな表情のイカロスちゃん。

イカロスちゃんのあの切ない表情をみたら、ゴキブリさんもきっと引いてくれる筈。「アルテミス発射!!」と言わずに平和的に解決できるかもしれない。