神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く 石井光太 新潮社(2007/09)
お目ものーと

「ねえ、一緒に夜を明かさない?どうせ一人じゃ寝れないし。一緒にこのバイク、捨てちゃおうよ」と彼女がいった。
「いいよ。彼らが見つけられないところがいいね」
「よし。遠くまで運んでくれたら、あなたと寝てあげるわ」
「遠慮するよ。病気になりたくないから」
彼女は笑いながら、「バカ」といって私の肩を何度も叩いた。

美談だ。