狙われた自治体 ゴミ行政の闇に消えた命 下野新聞「鹿沼事件」取材班 (編集) 岩波書店(2005/5/21)


目次--------------------------------------------
プロローグ


Ⅰ 謎
1 職員が消えた―センター長の「失踪」
2 逮捕―2人はなぜ死を選んだのか


Ⅱ 暴力
3 犯行―拉致・殺害・死体遺棄
4 犯人たち―素顔と犯行の動機
5 捜査―「死体なき立件」へ
6 対立―ごみ搬入で逆恨み


Ⅲ 闇
7 癒着―ごみ行政の死角
8 解明の壁―百条委員会と市調査委員会
9 政争―鹿沼の政治土壌
10 それから


Ⅳ 眈眈
11 標的―広がる行政対象暴力


資料
1 被告の判決要旨
2 百条委員会の報告書要旨
3 市調査委員会の報告書要旨


あとがき

                                                                                      • -

 裸一貫から億単位のカネを動かすまで上り詰めた谷津の最期は、あまりにもあっけなく、そして孤独だった。
「谷津を利用しようとしたやつらは多い。だが、みんな逃げちまったからな」。ダンプカー内の遺体を発見した建設会社の社長は寂しそうにつぶやいた。谷津とは旧知の間柄で、会社の残務整理にも携わった。
「谷津社長の資産は少なくても3億円はあるはずなのに、実際には数千万円しかなかった。あとの金は一体どこに消えたのか」

イラクとかアフガンとかこの視点でもみないと。