スーパーセンス―ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている

スーパーセンス―ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている ブルース M.フード(著)小松淳子(翻訳)インターシフト(2011/2/18)
目次----------------------------------------------------------------
プロローグ―なぜ縁起の悪い家を取り壊すのか?


1章x超自然現象を信じる心は、いかに生まれるか?
偶然の出会い?     超自然現象と幼児の誤概念     心の設計図     世界をコントロールできる錯覚


2章x殺人鬼のカーディガンを着るのは平気?
隠れた力     直感と嫌悪感     精神的汚染とマクべス効果


3章x天地創造説が受け入れられるわけ
洞窟の中の心      科学―宗教―超自然現象のあいまいな境界     文化と考えの伝播     遺伝的に組み込まれた恐怖      遺伝的に組み込まれた恐怖      動物も人間も変化しないという思い込み     信心深い科学者たち      無神論と環境     一卵性双生児は信仰も似る     頭脳明晰な超自然派


4章x途方もなく騒がしい赤ちゃん
子どもたちの直感的推論     生まれながらの知性     生得的な規則     行動主義から普遍文法へ     ピアジェと『マトリックス』の世界     探せば物が現れる     赤ちゃんは“物”をどう認識するか?     乳児の思考法     幼い頃の考えは捨てきれない     子どもは直感のマジシャン      魂を売り渡せる?


5章xマインド・リーディングの力
相手の考えを推測する     物に“顔”があるように見えるわけ     つながり感を生み出す脳内物質     リズムの同調     物語る目     善悪の起源     エージェントの誤発動      人間は生まれながらの心身二元論者     ナムスカル      脳をお忘れなく      サイボーグのアイデンティティ      来世


6章xつながる生気・本質・嫌悪
異形の者たち      不浄な動物      世界を分けること      かけがえのない本質     子どもは本質主義者である      魚臭いジャガイモ     死の認識は、どのように芽生えるか?      存在の大いなる連鎖      ホメオパシーと共感呪術     嫌悪の正体     結束を強める知恵


7章x若さや美しさというエッセンス
特に伝播しやすい本質     女ドラキュラ―若返りの妙薬     胎盤のパテ     片割れを吸収した双生児     他者の本質を吸収するカニバリズム     臓器に宿る人格     バージン・キュア     武器軟膏     ヤギひげの睾丸移植医     聖なる水への変化     故郷の土


8章xなぜ大人になってもテディ・ベアを手放せない?
なぜ物を集めたがるのか?      本質主義の芸術家     外観は変わっても、本質は変わらない     ぬいぐるみへの思い     本質はコピーできない     人気タレントのカーディガン     瞬間移動の実験     スーパーセンスが育む“つながり感”


9章x誰かに見られているのがわかる
見られているという感覚     視線のエネルギー     視線を感知する能力     社会的つながりと他者の目      確証バイアス     監視と罪悪感     アポフェニア      ドーパミンの差異     脳のDLPCの変化     アルツハイマー病で直感的思考がよみがえる      二つの心


10章xものはいかにして神聖な価値を持つか?
妻にロバート・レッドフォードと一夜を共にさせる?     信頼と愛情の糧


エピローグ―その後のミッドランド・ロード25番地


謝辞
出典
解説

                                                                                                                            • -

 どの宗教にも超自然的な要素は含まれているが、超自然主義すべてが宗教と結びついているわけではない。私は無神論者と言えるし、神にすがらなくても、自然を超える力はあると思っている。これが重要な意味を持つのは、宗教はいずれも文化に根差しているのに対し、超自然現象の信奉はそうとは限らないからである。この点を区別しておけば、超自然現象信奉がどこから生まれてくるのか、どうして広まりやすいのか、頭の中から追い払うのが難しいのはなぜか、理解しやすいかもしれない。
 超自然現象信奉は心の設計図の自然な副産物として育つのだから、子どもたちには自然に発生する可能性がある。こうした場合の信奉には、文化という土壌は必要ない。宗教信仰が大いに繁栄している理由もここにありそうだ。宗教心理学者ジャスティン・バレットも、私同様、神に対する信仰は心の設計図で説明できると主張しているが、この信仰自然発生説は宗教に限らずあらゆる形の超自然主義にあてはまると私は考えてる。奇跡は宗教の専売特許ではないのだ。しかも、すべての超自然的な考え方が自然発生的であるとすれば、宗教的であるにせよないにせよ、超自然主義を頭から一掃するうえで、そのことが相当なネックになる。

ココロコネクトのちっちゃいとき稲葉んをレギュラーにするべき!
俺妹2期はロリりん回をやるべき!