悪徳の世界史〈1〉フィリピン 華僑ビジネス不道徳講座

悪徳の世界史〈1〉フィリピン 華僑ビジネス不道徳講座 浅井壮一郎 朱鳥社(2005/01)
目次----------------------------------------------------------------
はじめに


序章 歴史を語るにあたって


第1章 ビジネス不道徳講座
暗殺―老華僑の死
白昼の凶行を巡る不可解な背後関係      マルコス政権と結んだ強引な蓄財法     結局、事件の真相は闇の中に


アンダーテーブル―利権と収奪
リベートはアジアビジネスの常識      創業以来、脱税を続けてきた会社利益の3割に達する使途不明金      裏金は安易に払ってはならない      相続を巡る骨肉の争い     「無理のしっぺ返し」が組織を腐敗させる


自己責任とコンプライアンス
「この話は聞かなかったことにする」     他人に犠牲を払わせない義務      海外に土着する「日僑」創設の提言      誇りと情熱が汚職・腐敗を防止する      不法行為にどう対処するか      法律秩序の世界標準の確立


ジャスティス―矜持と自衛
自己責任の重みと孤独      守られた裁判の公正


KMU労働組合との戦い
労使交渉もアングラでの争いに      「エスタブリッシュメント流」対「華僑流」     兄弟間の仁義なきビジネス戦争


神風の碑―敢闘精神の復権
敢闘精神を失った戦後の日本人     特攻隊に見る自己犠牲の精神     貧欲に金と女を求めた強国スペイン     理不尽・不条理に対する反作用      戦闘意欲と敢闘精神の葛藤      歴史を動かす階層逆転のエネルギー


戦闘意欲と敢闘精神
「羊の子」となった戦後の日本人     最も危険な「無防備の富」     中国史を操る秘密結社・幇の存在      歴史は正反対な2つの戦意の葛藤である


第2章 フィリピン史
スペイン支配時代
キリスト教による霊的主権の回復闘争     独立の英雄ホセ・リサールの改革運動     革命軍の決起と内部対立


アメリカ支配時代
僅か4か月で決着した米西戦争     比米戦争の勃発と「友愛的同化」策      「ジョーンズ法」から独立に至る道のり      砂糖産業の繁栄が社会改革の決機となる     ラモスによる右派民族主義独立運動


日本統治時代
オスメニヤ、ケソン、ロハスの政治      日本軍のマニラ占領と共和国成立     「バターン死の行進」の真実     ロハスに始まる戦後のフィリピン政治      ラウレル、アキノの登場      独立戦争と対日協力者


おわりに

                                                                                                                            • -

 日本の監査基準では「法律遵守」以外に答えは無い。もしそうだとしたら、不法行為は全て司直に委ね、不当な判決でもそれに服せ、ということになる。だがアジア・アフリカ諸国の刑務所の苛酷さは、日本人など3日もいれば気が変になるという。企業のために危ない橋を渡る企業戦士を、簡単にそんな所へ送っていいものだろうか。
 結局、この問題は「知って隠す」ことになる。故意であるから当然、不法行為である。露見すればそれまでである。だが「知らなかった」として現地を見殺しにする卑怯な態度よりはよい。知らなくても不法行為、知っても不法行為以外に道がないとしたら、経営も監査もこの問題に堂々と正面から取り組むべきである。少なくとも「知って改善を要求した。だが現実は改善されず、黙認せざるを得なかった」というぐらいは認めるべきである。
 基本は現地側の自己責任で、司直の手にかかるのは現地である。そうなると「その行為のやむえない事情・背景を基準にして判断し、出向者の保護を優先して法律の実効支配の限界までぎりぎりの対策・システムを確立する」ことである。

ゆるゆり♪♪6話 ミラクるんopよんでミラクるん!「ほんとは わかりあい 許したいけれど やむをえないなら戦う それが魔法の道 魔女っ娘 魔女っ娘 ミラクるん どんな不幸もまるっと解決 もうダメだピンチの時には愛と正義がそばにいる 魔女っ娘 魔女っ娘 ミラクるん わたし平和背負った運命 だから遠慮はしないで よんでほしいのみんなで『魔女っ娘 ミラクるん!』♪」