NATO 北大西洋条約機構の研究―米欧安全保障関係の軌跡

NATO 北大西洋条約機構の研究―米欧安全保障関係の軌跡 金子讓 彩流社(2008/04)
目次--------------------------------------------------------------------------------
序言


第1章 北大西洋条約機構の誕生
1 第2次世界大戦後のヨーロッパ
2 北大西洋条約の調印
3 NATO創設
4 共同防衛戦略の策定
5 西ドイツの役割―冷戦への対処とヨーロッパ統合の推進
6 朝鮮戦争の勃発とNATOの再編
7 欧州防衛共同体(EDC)構想の挫折
8 西欧同盟(WEU)の誕生と西ドイツのNATO加盟


第2章 核時代のNATO戦略
1 大量報復戦略とNATO
2 政治協力と凝集力の確保
3 NATO戦略の更新と大量報復戦略への批判
4 NATO核部隊構想と米国
5 柔軟反応戦略とNATO
6 通常戦力強化問題と西欧諸国の対応
7 多角的各戦力(MLF)構想とその挫折
8 同盟戦略としての柔軟反応戦略


第3章 緊張緩和(デタント)とNATO
1 戦略としての軍備管理・軍縮
2 軍事デタント協議の進展
3 中部欧州相互均衡兵力削減(MBFR)交渉の停滞
4 戦域核戦力(TNF)問題とNATO
5 NATOの二重決定
6 欧州軍縮会議(CDE)の成功
7 中距離核戦力(INF)条約の調印
8 欧州通常戦力(CFE)条約の調印


第4章 冷戦の終焉とNATO
1 統一ドイツの誕生
2 NATOの変質
3 旧ユーゴ紛争とNATO
4 欧州連合EU)の緊急展開軍創設構想
5 NATOの第1次東方拡大
6 CFE条約からCFE条約・適合合意へ
7 NATOの第2次東方拡大
8 米欧の戦略文化の差異


終章 岐路に立つNATO
1 危機管理活動の行方
2 過去への回帰?


あとがき
略語一覧
NATO関連主要年表
人名索引
事項索引

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90年11月の欧州通常戦力(CFE)条約の調印によって、また、91年7月のワルシャワ条約機構の解消と同年12月のソ連の消滅によって、新たな戦略環境に直面したNATOは、北大西洋条約第6条に規定される防衛範囲を超えた域外で遂行を想定した危機管理活動と、ヨーロッパ全体の安全保障機構への脱皮を目指す東方への拡大の中に自らの存立意義を見出した。けれども、危機管理問題を巡っては、ヨーロッパの復権を目指すとともに、自らのアイデンティティを軍事領域にも求め始めた欧州連合EU)と米国が主導するNATOの競合問題が現出し、これが米欧の戦略文化の差異と相俟って、両者の関係に微妙な影を落としている。これに加え、危機管理活動そのものに関しても、軍事力を用いた問題解決の限界が顕になるに連れ、さらには、この活動に参画する部隊の損害が増すに連れ、再考を迫られようとしている。他方、東方への拡大に関しては、米国を盟主とする軍事同盟としての影の見え隠れするNATOの姿にロシアが危惧の念を隠していない。その結果、ヨーロッパの軍事的安定に不可欠なCFE条約の成果を損ないながら、消えさった筈の領域防衛問題を再び惹起する危険がうまれようとしている。冷戦に勝利したNATOは、その勝利の故に多くの困難に遭遇することになったのである。

日常13話 暴風の夜、はかせがおしっこをしたいとなのちゃんを起こし一緒におトイレに行く。その途中、雷が鳴り、恐怖で座り込むなのちゃんにはかせ「はかせがいるから大丈夫だから」 明かりをつけ震えながらなのちゃん「はやく終わらせて布団の中に入りましょうね」 はかせ「うん。でも一人だとちょっとおっかないけど、一緒だとちょっと大丈夫だけど」 笑顔を取り戻すなのちゃん「そうですね」 はかせ「なのは、学校行きたいの?」 なのちゃん「えっ? いえ、ずっと家にいますよ」 はかせ「でもっ!坂本がなのが学校行きたいって言ってた!」 閉じ笑顔のなのちゃん「ん〜、そうですね」 そこに上の煙突に落雷が
日常13話は良い最終回だった。感動して涙ぐんだ。