アフリカの植民地化と抵抗運動

アフリカの植民地化と抵抗運動 岡倉登志 山川出版社(2010/07)
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「文明の使命」と「未開・野蛮な」黒人たち


①−運河・鉄道建設と抵抗運動
スエズ運河の開通     オラービー反乱の背景     ダカール=サン・ルイ鉄道計画とカヨール王国     ラト・ディオールの抵抗     

②−王国の植民地化
最盛期のズールー王国     ズールー戦争とセチュワヨの運命     メリナ王国の植民地化−西欧文化の受容と拒否     王都アンタナナリヴへ     ダホメ王国とアマゾネス軍団     ベアンザン王の抵抗     ジュラ商人からアルマミへ−第一帝国の建設     第2帝国の対仏抵抗


③−徴税・土地収奪と抵抗運動
シエラレオネ北部における小屋税反対闘争     マフディー運動の原因としての水車税     ナミビアにおけるヘレロ反乱     ナタールにおける「バンバダ反乱」     「ケニア土地自由軍」―「マウマウ」闘争


④−宗教結社と抵抗運動
スーダンにおけるマフディー運動     マフディー国家の崩壊     セネガルのアマドゥ・バンバ     セシル・ローズとロベングラ      第1次チムレンガ      「魔法の水」の威力―タンザニアのマジマジ反乱     英領ニアサランドの殉教者チレンブエ      脱植民地化とパン・アフリカ運動

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少なくとも、ゲソ王以降のアマゾネス軍団は、銃や大砲という火器の威力で勝利をおさめていた。ゲソ王時代には、アマゾネスの20%が砲兵であったとの伝承もある。もちろん、大砲はヨーロッパから購入した。価格は青銅製の古物で男奴隷15人か女奴隷21人という数字が報告されている。弾丸は、小銃と同じく地元の鍛冶屋でも製造できた。

1896年にシエラレオネ保護領化されると、小屋税という新たな税金導入の方針がフレデリック・カーデュー総督(在任1894〜1900)を中心に検討された。新税制の導入は、小屋一棟ごとに税を課すことによって税収を大幅に増額させる意図のみならず、別の効果もねらっていた。宣教師たちは、「アフリカの文明化」という使命感をもって布教活動に没頭してきたが、それには一夫多妻制の撲滅も含まれ、その戦略として小屋税徴収が考案されていた。ノーベル平和賞受賞者でガボンでの医療活動で知られたシュヴァイツァーも、宣教師としてアフリカの一夫多妻制を撲滅するために一夫一妻制を普及しようとした。しかしながら、意外なことに彼は、乳児の栄養源の欠乏しているアフリカでは母乳が命綱であったために、出産後の母親が子育てに専念できる制度として一夫多妻制を必要悪として認めていた。

魔法少女まどか☆マギカ6話 キュゥべえ暁美ほむら、君は、まさか・・・」
拡大解釈広義な戦争ってのは、長いもんだ。