世界最悪の紛争「コンゴ」

世界最悪の紛争「コンゴ」 米川正子 創成社(2010/5/20)
目次--------------------------------------------------------------------------------
はじめに
地図① コンゴ民主共和国
地図② アフリカ大湖地域
コンゴ東部紛争の関係者の相関図
略語一覧

序章
自分の人生を振り返って   コンゴ東部紛争への関心   コンゴの悲劇と特異性   なぜコンゴ東部紛争は注目されないのか?   コンゴ東部紛争という「舞台劇」

第1章 コンゴとその東部の悲惨さについて
世界最悪の犠牲国コンゴ   貧欲による搾取が繰り返された歴史   よそ者のルワンダ系住民   1990年代の3つの紛争   ゴマ周辺に集中する「呪い」   コラム1「紛争地でなぜビール工場が守られているのか?」

第2章 国内避難民の課題とジレンマ
任務対象者のさまざまな移動先   国内避難民オペレーション独特の難しさ   国内避難民のさまざまな避難先   キャンプ地選定の難しさ

第3章 一般市民が恐れる人権侵害
人権侵害への諦めと慣れ   戦争の武器、性的暴力と環境と栄養の相互関係   子供兵の徴用

第4章 国内避難民と難民の軍事化(武装化)問題
1994年当時の難民キャンプの軍事化問題   軍事化防止の難しさ   国内避難民と反ルワンダ勢力との関係   国内避難民キャンプの襲撃

第5章 困難な難民の帰還
ルワンダ難民の命がけの帰還   あるルワンダ難民女性の帰還の夢   軍事的色彩が濃い半強制的な帰還   元「難民」の入り組んだ「帰還」

第6章 最強の武装勢力との交渉
国内避難民キャンプの強制移動   いよいよ交渉の本番   生まれた信頼   ンクンダ将軍との面談   コラム2「不気味な1月17日」

第7章 コンゴ東部紛争と環境の関係
豊かな自然をもつコンゴ   環境資源の搾取   土地問題と周辺国へのメリット   無視された国際社会の対応

第8章 「舞台劇」の舞台裏で
数々の大量殺戮の真相   スポイラーは誰?   南アフリカの裏工作   アメリカとルワンダの関係

第9章 望ましい人道支援のあり方
帝国主義的」人道支援   行政と市民のエンパワーメント   火山噴火とコレラの発生

第10章 紛争要因への対処
積極的平和のために   軍統合と警察統合   コンゴ東部紛争の地域性   政治的解決を   コラム3「温泉という紛争解決手法」

あとがき―2008年後半からの政情を振り返って
紛争再燃とCNDP内の変化   ルワンダの信用低下   2つの合同掃討作戦   掃討作戦とコンゴ軍・国家警察統合の目的   アメリカ介入と天然資源へのアクセス

参考文献

                                                                                                                                                              • -

2002年1月17日の噴火の3日前に、現地の学者がゴマのラジオ局に出向いて「噴火が極めて近い」と市民に注意を呼びかけた。この放送を聞いた市民は逃げたため、大惨事は避けられた。1977年の大噴火では2千人の死者を出したが、2002年の犠牲者は45人のみ。この学者は前記の浜口名誉教授の弟子で、現地では「科学の勝利」として大きな話題になっていた。浜口教授は1972年以来ニィラゴンゴ山を何度も訪れており、2001年2月に同山を訪れた際に噴火が近いとみて、マグマをよく観察するなどの観測を怠らないように現地の学者に助言した。
ただし、この現地の学者が相当のリスクを抱えたことを忘れてはならない。2002年当時は、反政府勢力がゴマを支配していた時である。彼は市民に安全な場所に移動するように啓蒙しただけなのに、「反政府勢力の許可なしに勝手に人々を移動させた。社会的混乱を生もうとした」と、反政府勢力に拘束された。その直後に火山が噴火したので、彼が言ったことはデマではなく正しかったことが証明された。
その学者は、火山噴火の数週間後、反政府勢力から4つも銃弾を受け、殺されそうになったが、奇跡的に生きのびた。なぜ狙われたかは不明である。キンシャサ出身のこの学者は、中央政府のスパイとして反政府勢力支配地域に派遣されていると勘違いされたからなのか。またこの噴火予告で彼は注目されるようになり、世界中から学者やジャーナリストが彼のもとに来たため、金目当てで狙われたのか。その学者はこの事件にもめげず、今でもゴマの観測所で働き続けている。大変勇気のある人だ。戦闘地での自然災害への安全対策の難しさを痛感させられた。

ゴマでいろいろ紛争解決手法を考えていた時、現地にぴったりのアイディアを思いついた。コンゴ東部は火山地帯なので、平和温泉(Peace Bath)という名の温泉をつくることだ。武装勢力に温泉に裸でつかってもらい(もちろん武器なしで)気持ちよくなったところで和平交渉を始める。入浴後にも、マッサージで体をほぐしたところで、再び交渉に入る。精神的にもリラックスするので、軍服を着て武器を手にしながら緊張感が続く中で交渉するより有効だと思うのだが、いかがだろうか?

けいおん!!op Utauyo!!MIRACLE 「つたない曲でも微妙な歌詞でも届けたい精一杯のsoul等身大のlifeを♪」
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