変貌するアジアの電力市場―アセアン諸国の電力構造改革の行方

変貌するアジアの電力市場―アセアン諸国の電力構造改革の行方 石黒正康(著),野村宗訓(著) 日本電気協会新聞部(2004/06)
目次

                                                                                                                                                              • -

はじめに
略号
第1章 アジアの開発途上国の電力構造改革
・1990年代を通して急速に成長し続けたアジアの電力市場
電力分野への民間資金の導入  アジア通貨危機とその後の経済回復  2010年に向けて依然として高い伸びが予想される電力需要
・必然的に起きた構造改革の流れ
経済成長の達成とエネルギー供給の確保  政府と電力公社の役割の分離  多くの問題を含みながら進んだ民間投資
・市場環境の整備と電力産業の再構築
国際機関の関与  リスクの顕在化  残された課題

第2章 フィリピン
・電力構造改革の流れ
・電力産業改革法が求める電力部門構造
発電部門  送電部門  配電部門  卸電力スポット市場(WESM)
NPCの分割民営化計画
TRANSCOの民営化  発電所の売却
・ユニバーサルチャージの導入
・料金規制
・政府の役割
エネルギー規制委員会(ERC)  エネルギー省(DOE)
・将来の電力開発と民間投資
・フィリピンの構造改革が抱える課題
高い電気料金の是正  NPCのストランデッドコストの処理  将来の民間発電投資の促進  経営基盤の弱い多数の電化組合の強化  地方電化の促進

第3章 タイ
・国有企業の民営化計画と電力構造改革の流れ
アジア通貨危機と国有企業改革マスタープランの作成  タクシン政権による構造改革モデルの見直し  強化シングル・バイヤー・モデルの導入と規制委員会の設立
・電力部門が直面する課題
余剰発電能力  電気料金  配電公社間の内部補助構造
・将来の電力開発見通し
構造改革の行方
・電力公社の民営化

第4章 ベトナム
・電力産業の実態と将来性
需要増大と供給力確保  国際協力による設備拡充  自国IPPプレーヤーの成長  地域別特性と設備投資
・電力構造改革の背景
電力セクター改革の目的  自由化に向けた法整備
・国際機関の支援
自由化への世銀の支援  ADBの段階的自由化プラン  国際協力銀行円借款
・国有企業の組織改革
国有企業改革の方向性  EVN分離による構造改革
・電力改革の課題
外国企業への制限措置  買電(PPA)条件の継続性  地方電化と料金レベル  非化石燃料の不確実性  独立規制機関の創設

第5章 アジアの電力構造改革のモデルとその行方
・アジアの一言では括れない各国固有の事情
壮大な社会実験に挑んだフィリピン  現実的な路線を選んだタイ  慎重なベトナム
・民間投資促進のために必要な基礎条件の整備とは
まだ高い途上国の投資のリスク  カントリーリスク次第で投資の仕組みも変わる  改革の道筋は目的によって異なる
・一つではない構造改革のモデル

東南アジア各国の電力構造改革の現状比較
結びに代えて
参考文献
著者略歴

                                                                                                                                                              • -

そのような潜在的なリスクが、通貨危機とその後のスハルト政権の崩壊により一気に顕在化した。財務的に破綻したPLNに買電契約を履行する能力はなかった。当然、契約は破棄同然となり、契約責任が政府(旧スハルト政権)にあったのか、PLNにあったのかといった問題にまで発展した。もちろん、買電契約はIPPとPLNの間で結ばれており、契約に至るまでの事情はどうであれ、契約履行責任はPLNにあった。しかし、そのような法律論争をしたところで、事業を開始したIPPにとっては何の解決にもならなかった。たとえ、裁判に持ち込んで勝ったとしても、収入が途絶えたIPP事業はその途端に破綻してしまう。事業が破綻すれば投資事業はすべて終わりである。このような形で、すべてのリスクが現実となって民間事業者に降りかかってきた。

エネルギー企業の所有権に関しては、世界的に国内企業擁護の色彩が濃いが、それは自由化の理念とは矛盾する。エンド・ユーザーへの安定的な供給を確保する上で重要な点は事業者の供給義務である。それは所有権の問題とは切り離して、ライセンスなどのルールで明文化することができるはずである。

WORKING!!12話 宗太に隠し事をされていたことに落ち込むぽるら先輩。しょんぼりしてるぽぷら先輩に声をかける伊波ちゃん「種島さん」 ぽぷら先輩「伊波ちゃん」 伊波ちゃん「小鳥遊君ね、きっと種島さんがとっても大事で恥ずかしいお姉さんのこととか言い出しづらかったんだよ」 ぽぷら先輩「う〜〜」 伊波ちゃん「私なんて『伊波さんに姉のことバレてもどうでもいい』って言われたんだから」 いきなり怒り出すぽぷら先輩「小鳥遊君ひどいっ!!伊波ちゃん、かわいそーー!!う〜〜〜!!」 伊波ちゃんの心内「あれっ?なだめるつもりが・・・?」 伊波ちゃん「とっ、とにかく、いつも種島さんのこと大事な先輩って思ってるよ。ゆるしてあげようよ、ねっ」 落ちつくぽぷら先輩「うん、わかった。伊波ちゃん。伊波ちゃんはほんと良い子、小鳥遊君てばこんな良い子に思われてるのに気づかなくて・・・ (また何かスイッチが入るぽぷら先輩)もお!小鳥遊君っ!酷いよーー!!」 伊波ちゃんの心内「あれ〜!? わたし・・かわいそぉ??」
僕もぽぷら先輩みたいに「わぁーぁー!!どうして私までつつくのっ!!」って言ってみたい。