スズメバチ―都会進出と生き残り戦略

スズメバチ―都会進出と生き残り戦略 中村雅雄 八坂書房;増補改訂版版(2007/07)
目次

                                                                                                                                                              • -

 はじめに
スズメバチとの出会い

 スズメバチの生活史
ピークは9月から10月  越冬からの目覚めと巣づくりのはじめ  女王バチの孤軍奮闘・厳しい!働きバチの誕生まで  勤勉な働きバチたち  新女王バチと雄バチの登場  結婚飛行への旅立ちとコロニーの解散  スズメバチの体のつくり  巣の模様の秘密・巣材の採集  激情派・繊細派、個性もいろいろ  天敵・寄生者、最大の敵はヒト  ニホンミツバチスズメバチ撃退法  スズメバチの成功者と変わり者  コロニーの結束と匂いのパスポート  共通点が多いアリとスズメバチ  スズメバチが怒るとき−茶髪は刺さないか  刺されるダメージ、ショック死の恐怖

 スズメバチの生き残り戦略
スズメバチは「殺人バチ」か  都市に進出したスズメバチと新しい秩序  駆除が多発生を促している?  10年間で10倍に!スズメバチの発生急増  スズメバチの発生数は予想できるのか  都会派スズメバチの住宅事情:一万室を超える育房を持つキイロスズメバチの巣/直径5メートルの範囲に6個の巣を発見/平均をはるかに超えたヒメスズメバチの巨大巣  どこでも巣づくりするキイロスズメバチ  引っ越しのメリット・デメリット  スズメバチは何を食べているか:グルメ派・食べ放題派・大食漢/生き残り戦略と餌  名ハンター、スズメバチの狩りをめぐって  住宅街のスズメバチの餌場はどこ?  

 スズメバチを観察する
見えない世界をそばで見たい  巣の発見・困難な巣の採取  スズメバチの行動の魅力  ひとり研究の楽しさとむずかしさ  まだまだ発見できる新事実:仰天!二女王バチの巣  スズメバチを求めて南へ北へ

 あとがき
スズメバチ>権利宣言

 参考文献―さらに詳しく知りたい人のために

 増補編―スズメバチのその後

                                                                                                                                                              • -

コガタスズメバチが、クズなどの葉を食べるマメコガネを見つけました。飛びつくようにして、大アゴと脚を使ってマメコガネを抱え込むようにして捕まえると、いったん飛び上がり、すぐ近くの枝などに後脚でつかまって逆さにぶら下がり、巧みにマメコガネの脚、堅い翅、頭部、腹部を噛んで切り落としていきます。こうして残った胸の筋肉を巣に持ち帰るのです。また、コガタスズメバチの巣の下には運び込まれた餌の一部が落ちていますが、それを見ると、小型のコガネムシやハチのものが圧倒的に多いようです。
モンスズメバチは、セミをおもに狩りますが、そのときはまだセミが発生していない時期のことでした。目の前の葉の上にキンバエがとまっているなと思った瞬間に、すーっと飛来したモンスズメバチが、さっとキンバエを捕らえると、近くの枝で肉団子にしていきました。セミよりも敏捷なキンバエも、いとも簡単にハンティングできることがわかります。また、彼女らのセミの捕らえ方を見ていると、セミに馬乗りのような格好になって、まず、セミの翅の基部に噛みつきます。そして、飛べなくしておいてから肉を切り取りにかかります。セミの成虫は、ニイニイゼミのような小さな種でもハチに比べれば体が大きく、さすがに獲物を1回で運ぶことはできないらしく、何回かに分けて巣に運びます。
ヒメスズメバチは、もっぱらアシナガバチの巣を探索するので、草叢のなかや軒下や樹木のあいだを飛んでいきます。アシナガバチの巣を見つけると、その周辺を飛び回るますが、すぐ巣にとまります。不思議なことに、狙われたアシナガバチは巣の上やはじの方に行っていて、ほとんど抵抗することはありません。巣に侵入したヒメスズメバチは、なかからアシナガバチの大きな幼虫や蛹を引きずり出し、噛みながら体液を吸い取ります。そして、自分の巣に帰ってから、それを吐き戻して幼虫に与えます。ヒメスズメバチのハンティングを観察していると、一時に巣のなかの幼虫や蛹をすべて奪ったり、アシナガバチの成虫を殺したりすることはなく、そのかわり、一度狙われた巣は何回にもわたって襲撃を受けます。私の観察では、ヒメスズメバチは勢力の弱いコガタスズメバチやキイロスズメバチの巣もハンティングの対象としています。
キイロスズメバチは、体が比較的小さくたいへん敏捷で、ハエやミツバチやアブも巧みに狩り、また、バッタなども小さなものならば獲物にしています。クモを狩るところを見ていると、わざわざクモの巣にかかるようにしておびき出し、近づいてきたクモをゲットしていました。そのほかに、トンボや弱っているセミ、大型のバッタなども狙います。さらに、死んだ魚なども餌としているのを目撃しました。死んだミミズ、外来種のアオマツムシもメニューに入っています。たいへんバラエティーに富んだメニューで、こうした食性が、キイロスズメバチが都市部に進出し適応できた要因になっていると考えられます。
オオスズメバチは、体が大きく重たいために敏捷な昆虫は選ばず、大型のカナブンやカマキリ、ガの幼虫、セミ、クモなどを獲物としていることが多いようです。ハンティングの様子を観察していると、餌を見つけたオオスズメバチは、いかにも睨みをきかせるかのように注視してから、獲物に飛びつき、力強い大アゴで獲物の脚や翅をバリバリと噛み砕いてしまいます。よく、ミツバチの巣を襲う場面がテレビなどでも映し出されますが、見ていると、相手がミツバチならばひと噛みで済んでしまいます。カマキリを襲うときは、やはり後から回り込んで馬乗りのようになるこが多くて、鎌の基部や首筋を噛んで相手の武器が使えないようにします。キイロスズメバチの巣を襲っているところを観察したこともありますが、キイロスズメバチオオスズメバチの前では、存在感が薄くなるようです。
あるときは、キイロスズメバチが300頭の犠牲を払ったのに、オオスズメバチの犠牲は20頭前後、つまり、10分の1以内で襲撃が完了したこともありました。見ていると、巣内の蛹や幼虫はもとよりキイロスズメバチの成虫も肉団子にして巣に持ち去りました。さらに、犠牲となった仲間も決して無駄にせず、餌の一部として巣に持ち帰りました。

WORKING!!8話 水道管が壊れたので営業ができなくなり、みんなで日帰り温泉旅行に出かける。お土産や食事所をまわる白藤店長さんと八千代さん。
白藤店長さん「温泉まんじゅう美味い」 隣で見守る八千代さん「あはっ、素敵♡」 
白藤店長さん「温泉で食うラーメン、美味い」 隣で見守る八千代さん「あはっ、素敵♡」 
白藤店長さん「温泉でなぜカレー?でも美味い」 隣で見守る八千代さん「うふっ、素敵♡」
やっぱ八千代さん、普段着で帯刀してるとさすがに違和感あるね。制服で見慣れてると、そうゆうもんか、と思ってしまう。でもすぐ見慣れてしまう。

WORKING!!8話 お店が休みで「やりほーだいです!!」とうれしそうに言う、一人お店に居候してる山田に白藤店長さん「店の食いもんに勝手に手を出すなよ!」 山田「いつも店長は食べてるのに何で山田はダメなんですか!」 白藤店長さん「店の食いもんは全部、私のだ!!」 佐藤さん「お前のじゃねーよ」