ネイビー・シールズ最強の狙撃手

ネイビー・シールズ最強の狙撃手 クリス・カイル(著)ジム・デフェリス(著)スコット・マクイーウェン(著)大槻敦子(翻訳) 原書房(2012/4/23)
目次----------------------------------------------------------------
イラク地図


著者の言葉


プロローグ 照準のなかの邪悪


第1章 じゃじゃ馬馴らしとばか騒ぎ

第2章 身震い

第3章 拿捕

第4章 あと五分の命

第5章 狙撃手


第6章 死をもたらす


第7章 危険のなかで

第8章 家庭内紛争

第9章 罰を与える者

第10章 ラマディの悪魔

第11章 負傷者

第12章 困難

第13章 いつかは死ぬ

第14章 帰宅と退役


訳者あとがき

                                                                                                                              • -

別の場所では、生物化学兵器への使用を目的とした化学物質が入った容器をいくつも発見した。だれもがイラク大量破壊兵器はないと言っているが、どうも完成した核爆弾だけに注目して、サダムが貯蔵していたたくさんのきわめて有害な化学兵器やその前段階の物質には触れていないように思われる。
 ひょっとするとその理由は、容器に書かれている文字が、その化学物質が西側の連合国とみなされているフランスやドイツから入ってきたものであることを示しているからかもしれない。

5.56は人間を撃つのには向いていない。人間、とくにイラクで相手にしたような薬づけの過激派を倒すには、頭に命中させるのではない限り数発は打ち込まなければならない。

 いずれの部隊でも戦力要請を申請することができる。要請には、どの軍であるかに関係なくそのときに活動可能な部隊が応える。したがって、今回のように狙撃手が必要だということであれば、手の空いている狙撃手がいる軍が人員を送り込む。

 新しい任務のために出向いた初日、わたしは通訳が要るのではないかと思った。わたしのテキサスなまりをからかいたがる人間はときどきいるが、この田舎者たちといったら

 わたしたちが読んだ記事はどれも、残虐行為とラマディ鎮圧の難しさばかりを取り上げていたように思う。
 実際にはどうなっただろう?わたしたちが悪党をかたっぱしからやっつけて、それからどうなったか。イラクの部族長らはようやくわれわれが本気だと気づいて、自治だけでなく武装勢力追放のためについに結束した。軍隊と、戦闘という暴力行為を経て、やっと平和の可能性を含んだ状況が生まれたのだ。

 海軍を離れる決断をしただけでもたいへんだったのに、今度は失業だ。残りの人生で何をするのかを考えるときがきた。

映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の伝えたかったことが書いてあった。
これも戦車道。