財政危機と社会保障
財政危機と社会保障 鈴木亘 講談社(2010/9/16)
目次--------------------------------------------------------------------------------
はじめに
第1章 「日本の借金」はどのくらい危機的なのか?
1 借金漬けの社会保障費
母屋はおかゆ、離れはすき焼き 税収を上回る借金 国の社会保障関係費は三分の一近く 社会保障関係費の大半は、社会保険への公費投入 公費投入とは、料金ディスカウントの費用にすぎない
2 史上最悪の債務比率
戦争と債務比率 インフレ税に救われた戦後の日本 景気との戦争、社会保障との戦争 今後も政府債務比率は確実に増加し続ける 世界各国の債務比率との比較 国際公約となった財政健全化目標
3 日本はギリシャになるのか?
危機感の乏しい国債市場 ハードランディングのシナリオ 可能性が高い「外圧」による改革 日本国民が国債を購入しているので安心? 純債務比率は低いから安心?
第2章 「強い社会保障」は実現可能か?
1 「強い社会保障」とは何か
単純でわかりやすい「菅流経済学」 素朴な過剰貯蓄取り崩し論
2 「増税で強い社会保障」では成長しない
潜在成長率とは何か 成長戦略からかけ離れた「強い社会保障」 景気対策として不適切な社会保障費拡大 むしろ望ましい公共事業 産業連関表を用いた経済学の誤用 規制産業には産業連関表は当てはまらない それでも成長戦略と言い張る医療業界
第3章 世界最速で進む少子高齢化、人口減少のインパクト
1 さらに遠退いた消費税率引き上げの実現
景気回復後の消費税引き上げは囚人のジレンマ 進むも地獄、引くも地獄
2 人口構成の急変が全ての震源
戦争直後の状態に戻る労働力 我が国の社会保障制度は賦課方式 賦課方式と少子高齢化の組み合わせは悪夢である 現役一人で高齢者一人を支える社会に
3 安易で無責任な「中福祉・中負担」論
社会保障費拡大を支える理論的支柱 北欧諸国は比較対象にならない 将来の状況は「中福祉・超負担」か「低福祉・高負担」
4 日本の社会保障制度を形作った人口構成の変化
公費投入による国民皆保険の達成 賦課方式が選ばれた背景 公費・補助金漬けの護送船団方式 低成長時代にも強まった公費依存 国民の隅々に行き渡る既得権益構造
第4章 年金改革は、第2の普天間基地問題になるか
1 日本の年金制度はどうなっているのか
年金制度とは「長生き保険」 職業別となっている年金制度 基礎年金は財政調整制度 若い頃支払った保険料は戻らない 実は積立方式で始まった年金制度
2 年金制度は将来、破綻するのか
債務超過は少なくとも800兆円 年金による世代間不公平の実態 起こり得る政治的な年金破綻
3 崩壊した100年安心プラン
100年安心プランのその後 厚生労働省による年金粉飾決算 新制度でも引き継がれる財政問題
4 難易度の高すぎる民主党の年金改革案
民主党年金改革案の骨子 所得把握率を高められるか 実行不能なスウェーデン方式
特殊な産業としての医療分野 行き詰る高度成長期のビジネスモデル
1 医療保険料は将来、どこまで上昇するのか
環境変化に適応できない医療産業 国民年金の二割に迫る後期高齢者保険料
2 勤務医不足問題の背景
料金が低すぎることがそもそもの問題 需要増に拍車をかける児童医療費無料化 供給量を減少させる開業医シフト
3 価格決定に対する政治介入の問題点
問題に拍車をかけた診療報酬引き下げ 中医協における価格決定プロセスの問題
第6章 介護保険財政の危機と待機老人問題
1 介護産業と医療産業の類似性
介護保険の基本的な仕組み 介護産業価格規制と参入規制 6割近い公費投入率
2 介護保険料は将来、どこまで上昇するのか
国民年金の四割近くに迫る第1号保険料
3 介護労働力問題の背景
料金が低すぎることが第1の問題 第2の問題は公定料金
4 待機老人問題の背景
第7章 待機児童問題が解決しない本当の理由
1 問題を過小評価させる待機児童統計
過去最大を更新し続ける待機児童数
2 低すぎる認可保育所の保育料
認可保育所2万円、無認可保育所6万円 公平性の観点からも問題
3 認可保育所の高コスト体質
人件費の高い都市部の公立保育所 私立保育所の問題点
4 新規参入を拒む保育業界
配当ができない株式会社 再投資できない保育産業 競争条件も極めて不公平
第8章 「強い社会保障」ではなく「身の丈に合った社会保障」へ
1 第1章から第7章のまとめ
日本の社会保障制度は高度成長モデル 財政的に限界に達しつつある社会保障関係費
2 負担引き上げか、支出抑制か
負担引き上げはやはり難しい 社会保障費抑制に軸足を置いた改革の必要性
3 現実的な公費投入の削減策
社会保障給付費全体の抑制を目指した小泉構造改革 公費投入のみを削減するという現実的改革手段 安易な公費投入こそが諸悪の根源 国民には意味のある選択肢を提示する 公費投入の合理化の進め方
4 個別分野の具体的な改革
保育分野の改革 介護分野の改革 混合介護の導入 医療分野の改革
おわりに
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今や「社会保障関係費」の削減こそ、本腰を入れて取り組むべき最重要課題です。安易な社会保険への公費投入を削減し、国民が正常なコスト感覚を取り戻すことこそが、持続可能で、安心できる社会保障制度を実現させる鍵なのです。そして、現在の「強い社会保障」や、少し前の「中福祉・中負担」などという政策方針は大間違いであるという一言を言うために、新書を丸まる1冊、執筆してしまったように思います。
BUDDHA BRAND 『大怪我』より 「用意はいいかい 用意はいいかい 準備いいかい 準備いいかい 聞き逃せない 聞き逃せない 聞き逃せない こんなヤバ目なJAM 大怪我」
機動警察パトレイバー the Movie
第2小隊を見送る二人
南雲隊長「ほんとうにいいの?今ならまだ呼び戻せるわよ。作戦が成功したとしても帆場の犯罪を証明できなかったら」
後藤隊長「そのときは俺たちが犯罪者さ。ただし何もせず手をこまねいていて被害が現実のものとなってしまったら、やっぱり俺たちは犯罪者だ。どっちがいい。それに俺たちにゃもともと選択の余地なんて残されちゃいないのさ。もし失敗するようなことがあれば湾岸一帯は壊滅、被害がどこまで広がるか見当もつかん。しかし成功したとしても、バビロンプロジェクトは方舟を失って大きく後退することになる。どっちに転んでも分のない勝負さ。もしかしたらあいつが飛び降りたとき、すでに本当の勝負はついていたのかもしれん。そうは思わないか」
南雲隊長「それでもやるの」
後藤隊長「警官にゃ不向きな性格だな。いつも割りくわせちまってすまないと思ってるよ」
機動警察パトレイバー2 the Movie
僅か2件の事件で各組織が疑心暗鬼になる中、容疑者逮捕のため密会する二人
荒川「単に戦争でないというだけの消極的で空疎な平和は、いずれ実体としての戦争によって埋め合わされる。そう思ったことはないか。その成果だけはしっかりと受け取っておきながらモニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる。いや、忘れた振りをし続ける。そんな欺瞞を続けていれば、いずれは大きな罰が下されると」
後藤「罰? 誰が下すんだ。神様か」
荒川「この街では誰もが神様みたいなもんさ。いながらにしてその目で見、その手で触れることのできぬあらゆる現実を知る。何一つしない神様だ。神がやらなきゃ人がやる。いずれ分かるさ。俺達が奴に追い付けなければな」
ヨスガノソラ最終話
ハル君とソラちゃんが遠い世界に行ってしばらくたち、久々にみんなで登校してる道中 梢「わかりません、本当に幸せになれるんでしょうか・・・」 奈緒ちゃん「そうだねぇ ハルちゃんにとっては、これからが闘いだよね。でも私にはハルちゃんが間違ってるって言い切れない」 押してる自転車にブレーキをかけ梢「どうしてですか!?」 奈緒ちゃん「だって・・・誰かを好きになる気持ちは止められないもん。だから幸せになれるって信じてあげたい・・・」 梢「そんなのないです」 泣き出す梢「気持ちさえあればいいんですか!?」 奈緒ちゃん「そうは言わないけど・・・」 梢「気持ちだけでしちゃっていいなら、私だってしたいこといっぱいあります(なんで私だけなにもなしなの?もとかさんなんか無駄に毎週やってんじゃん!)・・・」自転車を泣きながら押し出す梢。
最終回の梢ちゃん、かわいくね? 梢ちゃん株急上昇だよ!! 最後にもってかれちゃった!!!