日本大使館付駐在武官

日本大使館付駐在武官 海辺和彦 徳間書店(1993/12)
目次--------------------------------------------------------------------------------
プロローグ 世界新秩序

第1章 国際貢献PKOスウェーデンの場合
ウイスキーオン・ザ・ロック     湘南ボーイ     民家にも核シェルター     PKOの元祖     UNTAC前夜のドタバタ      喧騒のなか、現地カンボジアへ     日本式PKOの理想と現実     UNTAC停戦監視団    ペルシャ湾の機雷


第2章 イ・イ戦争からクウェート侵攻
言葉は雲、行動は雨    日本とさかさまの国    ペルシャ対アラブ    タコ足外交で保険    首都・テヘランの危機    化学兵器    クウェート侵攻    日本に似た国、クウェート


第3章 ベルリンの壁崩壊の夜
ポルノショップの東独市民    西ベルリン総領事館    完黙は次の成功を生む    ランチ・アタッシェ    ベルリン監視塔に立つ    在ボン各国武官団    “ボン・ファイル”    スパイ防止法のない国なんか    日本海の仇をバルト海で    壁崩壊は日本の政治を変えた


第4章 ロシア民謡を歌ったか?
元モスクワ駐在武官の死    ペテルブルグの恋    モスクワの剣術師範    ペルソナ・ノン・グラーダ(国外退去)    オデッサ事件    狙われた“005”    クーデターの本質    エリツィン前夜


第5章 非同盟国の明と暗
ソ連解体の大津波    夜間大学出身の武官    正義をつくる映像    ユーゴ、ルーマニアの内乱    ベオグラード還らず    非同盟諸国会議議長国    ポスト・スハルト    日本に空母?


第6章 米中国交回復から天安門事件
ニクソンのホームラン    シルクロードの細道    “チャイナメリカ”ハネムーン    防衛庁長官、初の訪中    天安門事件の宇宙物理学者    中ソ和解    周到な政府    見えない“アルファー部隊”?    邦人たちの天安門


第7章 憂鬱なる半島
金日成暗殺さる?    安部晋太郎氏のため息    娘の反乱    軍事機密保護法違反    五島列島の海


第8章 キューバ危機と中東戦争
黒海艦隊の通り道    アンカラ・ネットワーク    フルシチョフが退いた?    「イスラエル旗艦、撃沈さる」    シェルブールの砲艦奪取事件    銅版刷りの名刺    ボスポラス海峡    巨影キエフを発見    「なだしお」の事故


第9章 きしむ太平洋プレート
始まりのワシントン    フォークランド紛争    戦争という名の巨大プロジェクト    サウジから見た湾岸戦争    中東戦争に学べ    パウエルとシュワルツコフ    ドクター・メジャージェネラル・アタッシェ    平成の黒船


エピローグ
あとがきにかえて
国連安全保障理事会湾岸戦争」関係決議
略語一覧
参考文献

                                                                                                                                                              • -

オスマントルコハプスブルク家ベネチアナチスドイツなどに支配され続け、隣国と絶えず戦火を交えてきたユーゴにとって、大国同士の握手や他国の和平ムードなど信用するに足らなかった。近くはスターリンの干渉、チェコ侵攻を肌で感じてきたのだ。
「頼れるものは自国の戦力だけです。自由と独立の価値うぃ知りぬいてるがゆえに非同盟路線を選択しました。侵さず侵されず、あの戦略的地形でそれをやるには相当の覚悟がいりました」
外の脅威が内なる乱を抑えるケースは、よくある。ライバルや敵がいてこそ総合パワーを発揮する人、組織も多い。ユーゴの場合、安全保障政策はスウェーデンとよく似ていた。兵器の国産化、正規軍のほかに民兵武装組織、徴兵と全国民を対象にした総力戦体制―。しかし、両国の世紀末は天国と地獄に他ならなかった。

閃光のナイトレイド10話 伊波葛を誘拐し、予告通り伊波葛を伴って解放に来た高千穂勲を包囲した三好葵達。高千穂勲を仕留める寸前に伊波葛は高千穂勲を伴い消え去ってしまう。三好葵「なぜだ・・・なぜなんだっ!葛ーっ!!」