対ゲリラ戦

お目ものーと
対ゲリラ戦 白善菀 原書房(1993/03)

軍隊経験者ならば誰でも分かるだろうが、親部隊となって子部隊に新編要員を差しだすとなると、これ幸いと厄介者払いをしがちである。横着者で事故ばかり起こしているが、新しい環境を与えてやるのが親心というものだ、本人も心機一転してやりますといっている、癖はあるが根はよいやつだ、と理屈はなんとでもつくから体よくお払い箱にする。そこでそんな連中が新しい部隊の伝統をつくることになるのだから、恐ろしい話である。だからどこの国でも編成道義を守れとやかましくいうのだが、人間のやることだからなかなかそうはいかない。

世界の軍・警察等の治安機関等関係者の必読の書。入門書として名著である。
率直な書きぶりが笑いをさそう。10ページ1箇所のペースでかっこ笑場がある(当社比) 一家に1冊、謙虚な気持ちになるよ。