朝鮮社会主義経済の現在

お目ものーと
朝鮮社会主義経済の現在 中川雅彦(編集) アジア経済研究所(2009/04)

国家予算収入で最大の割合を占める国家企業利得金について見ると、2005年〜06年を除いて、その伸びが芳しくなく、これが収入全体の足を引っ張っていることは間違いない。これは、国家企業利得金を支える鉱業部門の生産の伸びが不振であることがそのもっとも大きな原因だと見られる。
工業部門の生産の伸びに制動をかけている主な要因は施設、設備の老朽化である可能性が高い。老朽化を進めてしまった原因は、老朽化に対処する補修のための資金である固定財産減価償却金が企業に留保されるようになったことで、基幹産業に対する大補修事業に支障をきたすようになるという事態を招いた。2005年には固定財産減価償却金の国家予算での積立てが再開したが、その間施設、設備の老朽化がいっそう進んでいたと推定される。これが、2005年の大補修事業費の膨張といった形で現れたと考えられる。
老朽化に補修が追いつかなければ、工業生産が不調となり、企業の固定資産減価償却金の納付は難しくなってくる。そして、これを原資とする大補修事業がその分実施されなくなると施設、設備の老朽化がいっそう深刻なものになり、工業生産がさらに打撃を受けることに。こうした悪循環はすでに発生している可能性がある。
この国の国家予算制度の中で、工業部門における施設、設備の老朽化の問題を解決するには、財政上もっとも負担になっている国防費を削減して、工業部門への投資に回すことが最良の方法であると思われる。しかし、この点、2006年の核実験が2007年および2008年の予算で国防費の削減をもたらさなかったことは、この国の経済担当者にとっても残念なことであったであろう。

下斗米伸夫のアジア冷戦史って本に、核兵器開発をすると飢饉が起こる、って感じのことが書いてあった気がする。
パトレイバー後期OVA第8話「火の七日間」より
後藤隊長「えらい人が無茶を始めると困るよな〜ほんとに。歯止めをかける人がいないんだからさ」「ね。もしかしたら親父さんって人は、大人になりたくないって思ってる人かもしれないって、そう考えた事なぁい? レイバーもキャリアもあの人にとってはおもちゃ、この埋立地子供の日に遊んだ空き地の延長なんだよ、きっと」 南雲隊長「まさか」 ぼそっと後藤隊長「大人の女にゃわからんか」
この回のシゲ死ね団には笑わしてもらいました。
政策の変更、帳簿のつけかた一つでありゃまなことが起きるわかりやすい例かもしれないですね。経済学はおかね儲けのためじゃない、というのは大体そうだし観察する視点ということではそれこそそうだけども、目標に沿った最適配分を予想し実行後の修正を又は目標の変更を考えるってとこは、儲けの学問だよね。科学は、言い換えはできるけども、儲けをしくみを解き明かすものなのだ。