こりゃまた、普通に精神科医やってたと思いきや。

tnfuk 7月23日の記事:カラジッチ逮捕の記事

いずれにせよ、たとえ「先生」の素性が怪しくても、「先生」がカリスマ性があってそれっぽいことが言えてればそれなりの「効果」は感覚的に得られるのだろうし、ある程度の顧客はついてきたのだろうから、身を隠すにはもってこいだったのかもしれない。それに、セルビアにはこういうのが広まる素地もある。紛争(戦争)で多くの人が殺し殺され、人心は荒廃し、それまでの社会のつながりは「民族主義」で断ち切られ、一般的な「信用」や「信頼」がとても難しくなり、さらには英米劣化ウラン弾を……紛争の6年前、1986年には地理的に近いウクライナで未曾有の原発事故が起きてもいる。そこで「健康」産業とは、目の付け所がシャープすぎる。

そして今回の逮捕は、確かに、「新しい政府」の幕開けとして、国内的にも国際的にもインパクト十分だ(BBC記事ではそういう方向で解説されている)。ただし、新政権発足からまだ2週間で、新長官就任からまだ数日という段階での今回の逮捕は、単にコシュトニツァ派が沈む船から逃げ出しているだけではないかとの分析もあるとのことで、偶然のタイミングなのかどうなのかわからない。AFPでは「外国情報機関からの通報によって」逮捕された、とあるのだけれども。

というか、「代替医療」のインパクト(もしくはそれとスレブレニツァなどでの大虐殺とのギャップのインパクト)があまりに強烈なのだが。

複雑だな〜。
日本も・・・。