渋谷でドアがなくなってたとか、地上げしてた暴力団が捕まったなあ

東京財団 政策研究 第4回国連研究会から -スーダン情勢と日本の対応(1) 更新日:2007/10/23 2007年9月11日 於 東京財団 <牛尾滋・外務省アフリカ第一課長報告>

実はダルフールの問題も南北の対立ということに関係がございまして、南北で対立しているので、北の軍隊というのは南北の紛争のために南と北の間にずっと張りつけておいたと。ダルフールで2003年に黒人の、ダルフールの問題も実は最初はアフリカ系の人とアラブ系の人たちの争いから始まっているんですが、2003年に黒い人を中心として反政府暴動が起きます。兵力を張りつけているスーダン政府としてはダルフールに兵力を回せない。何をやったかというと、義勇軍みたいなのを募ったと。これがアラブ系の義勇軍を周辺国、あるいは国内から募って、民兵組織なんですが、暴れたと。この暴れた連中を「ジャンジャウィード」という名前で言っております。ジャンジャウィードが暴れて、どれぐらい死んだのかというと、3枚目に載っていますけれども、20万人の死者と約200〜250万人が国内避難民なり、周りのチャドとか中央アフリカに逃れたと。
 ダルフールの地域の話を言いますと、構成民族は黒い人というのはいるんですが、これはフール族とザガワ族と言いまして、これは実はチャドの大統領の民族と同じなんですね、ザガワ族というのは。従来、スーダン政府がチャドの反政府勢力を支援し、チャドがスーダンの反政府勢力を支援する。同じ民族ですからあり得るんですが、そういう関係で、要するにダルフールで火がつくと、チャドとか中央アフリカにも飛び火するという構図になっていると。ここら辺が国をまたいで民族がお互いに散らばっているという複雑さがあって、なかなか厄介な問題ということでございます。

東京財団 第4回国連研究会から -スーダン情勢と日本の対応(2) <フリーディスカッション>

【鶴岡】  本来は、ヨーロッパを嫌がるというのは、当然、旧宗主国の問題と宗教的な問題と、文化的なところがどのぐらいあるかは別として、そういう抵抗感をアフリカの人が一般的に持つということは何ら不思議はないわけです。じゃあ、アメリカはどうかと。支配の過去を持っていないアメリカというのは、今はアラブとの関係とか、途上国との関係、一般的に言って非常に抵抗があると。ほんとうはそういうときには、日本が入るのが一番アフリカ側からすれば脅威感がない。しかも、非常に壁というか、違和感を持たないで済むという点では人種的、民族的には受け入れられやすいんですけれども、残念ながら、日本にはその能力がないと。そうすると、世界の中でいろいろな課題を各国がそれぞれ自分の能力の、あるいは得意分野でもって担い合うことによって、全体の平和とか繁栄を維持するという観点からすれば、本来、日本でなければ果たせない任務というのがそこにおのずからあるにもかかわらず、そこを自己制約的に対応するということによって不作為による世界平和の破壊につながっているおそれがある。
【北岡】  これ、しかし、インドはだめですか。
【鶴岡】  いや、インドはどうかな。
【滝崎】  インドも確か出すとかいう表明はしていましたよ。
【牛尾】  インド、パキスタン
【鶴岡】  それは常連だもの。
【北岡】  イスラム系は問題ないですか。パキスタンならいいのかな。
【滝崎】  あとマレーシア、インドネシアというのが表明したような気がしましたけどね。
【北岡】  この辺は大体国家ビジネスになってきていますからね。
【鶴岡】  イスラムの系統もあるからな。
【牛尾】  あと、ヨーロッパはノルウェーとか。
【滝崎】  ノルウェーとかあそこら辺が意図は表明して、何人とか言って出しています。
【北岡】  インパキなら骨格になり得ますけど、アフリカだけだと、とてもね。
【鶴岡】  最近マレーシアは非常に熱心なんですね。KLのそばにPKOセンターもあるし、マレーシアは参謀を出せるんです。参謀を持っているんです、そういうところへ派遣するような。これはアセアンの中でもお互いやっていますね。マレーシアとタイあたりはそういう技術を十分持っていますね。英語もマレーシアの場合はよくできると。
【小澤】  ハイブリッドというのは、アフリカ人のSRSGで、アフリカ人の軍司令官なんですね。指名された軍司令官がルワンダの人ですが、この人はNGOから虐殺にかかわったという指摘を受けてしまい、国連は困っちゃって、一たん名前を出したけれども、調査しますと言って、そういう過程を経ていくんですね。だから事は簡単じゃないです。確かに潘基文さん、非常に動き回って少しずつ進んでいるというイメージをつくっているけれども、私から見ると、基本はまだ動いていない。
【北岡】  AMISのヘッドクオーターで幹部と話しましたけれども、全然違います。欧米系のコマンダーとか、参謀の事務処理能力とか何かと。
【小澤】  部隊を派遣する側の心理から言うと、アフリカの司令官のもとには出したくないですよね。

対応する人びとは事態を把握している。