アフリカ

YAMAGATAHiroo 最近の噂 6月3日の記事

それにしてもガーナにいるときのニュースは、中国地震ミャンマー台風被害と南アのものすごい暴動しかなかったけれど、日本に帰ってきたらこの関連のニュースが一切なくて、隔世の感がある。CNNとBBCが同じニュースを一日に百回も二百回も流すのはうっとうしいが、一方で日本での、この報道ゼロという状況はすごいものがある。
 特に南アのやつは、外国人労働者をカメラの前でぼこぼこにし、それを雇ったというだけで商店を破壊し商店主を半死半生になるまで殴りつけている様子 (それもじつに楽しそうで、歌って踊りながら!) があからさまに放送されていて信じがたい光景だった。

横浜で開催していた第4回アフリカ開発会議が行われてる時期での事件である。この会議は詳細はよく知らないけども成功だったと思うし良かったと思う、民間投資も進むと思う。そのアフリカに注目が集まっていた時の大事件ではある、しかも日本にとってアフリカ最大の輸出入相手の南アフリカが事件の現場であるにも関わらずこの事件に対する扱いは確かに少なかった気がする。
南アフリカは元々お世辞にも外から見て治安のよい所ではない。ほんとワールドカップやるんですか、な所はある。エイズの問題も非常に大きい、日本が今回エイズ支援を高々と表明したのは評価できる。治療に関しての話は非常に難しい話である、例えば特許など、身近で考えるとかなり状況は違うが数年前のIPOバブルといわれていた日本で医薬品関係が公募割れする事も珍しく無かったことを思えば、なんとも言いがたいものはある、大きな世界企業と並べるのもなんなんですけども。
産業の育成を順調にしていけるかと言えば、適当な感であるが出来ると思う。ただ時間は長々慎重に掛かると思うけども。タイでも今のようになるのに時間が掛かった、それに比べると韓国・台湾は早かった、シナも早い方かもしれない。これからアフリカでの産業発展のすそ野を広げる拠点である南アフリカは他のアフリカ諸国と比べれば整ってはいるものの、かなり困難な道のりであると思われる。また経済的問題も大きくのしかかった今回のような事件もある、すそ野を広げる拠点のまた1つである安定していると言われていたケニアでも大きな混乱があった。軽重産業の生産性の無さをどう克服していくかが課題になっていく。労働コストの高さだけでなく教育が大事というか、教育を行いそれを上手い事使う機会をどう作ってそれが当たり前に回ってくようにするかというか、教育をしても使う所はそこではな〜い!!な、みんながみんなでないけども悪い例で使ってわるいけどナイジェリアの例もある、僕より頭良いくせに悪さに使うとはけしからん。
新聞に面白い連載があった。日本経済新聞夕刊 6月2日〜6日の記事:人間発見 フェニックス・ロジスティクスウガンダ社長 柏田雄一 アフリカに不死鳥あり
手短に良くまとめられウガンダで縫製工場を立ち上げての紆余曲折その苦労を垣間見れる。世界どの地域でも言えることで日本もそうだが農業労働から工場労働者として業務を継続していくための教育として60年代

ウガンダ人はのんびりした性格で、時間を守ることを知らない人が多い。始業時間は八時なのに従業員がそろうのは九時過ぎ。雨が降ったら出社しないし、誰それが病気になったとすぐに遅刻の言い訳をします。時間厳守の思想をたたき込むため、八時を過ぎたら工場には入れない、その日は給料も払わないことを徹底しました。
 清潔、整理、整頓の考えを教え込みました。朝から晩まで、きちんとしろ、きれいにしろと怒鳴ってばかりでしたね。「あんたは完璧主義者だ」と文句も言われましたが、うちで鍛えた従業員はよく他社に引き抜かれていきました。

成長路線で失敗しにくい運用をしていくと、何故そうしていたのかが忘れられがちになるけども、成長がしずらい日本も初心に戻ることは大事だね。