戦略論

兵頭二十八の放送形式 3月27日の記事:ショッカーの戦略的誤り の全部

戦闘員無数+今週の怪人(ボスキャラ)1人 vs. 正義の味方――――という格闘ドラマの構図を、テレビにおいて最初に提示したのは「怪獣王子」だったとわたしは記憶する。(この戦闘員の着想は、烏天狗と、ジュディ・ガーランドの『オズの魔法使い』に出てきた猿を参考にしていたのではあるまいか?)
 かなりインターバルを置いて、その次に「仮面ライダー」が世間を風靡した。

 ヒーローもの実写ドラマでは、「ウルトラマン」が「仮面ライダー」に先行しているけれども、「ウルトラマン」シリーズの「敵」には、何の戦略も、なくてよいことになっている。巨大異星生物が偶然に地球にお邪魔をしてしまい、わけもわからず、害虫のように駆除されるだけなのだから。

 ところが「仮面ライダー」の敵は「ショッカー」という組織(本人たちはこれが善いことだと信じている秘密結社)だった。
 とすれば組織としての戦略がなければおかしかった。

 組織にとって当面最大の脅威であると、いくらなんでも3週間目くらいにはわかったであろう「バッタ改造人間」を倒すにはどうしたらよかったのか。単体の実験的な改造人間を戦艦大和のように手間隙かけてつくりだすよりは、むしろ、そのすすんだ科学力を応用して有力な飛び道具を量産し、それを並みの人間以上の身体機能をもつ戦闘員たちの手に持たせ、多数によって奇襲的に強敵を伏撃・包囲・誘殺するというのが、より合理的だろう。

 あるいは、有力な「怪人」の数が一定数まで増えるのを待ってから、仮面ライダーとの会戦の機会をつくるべきであった。(アニメの「マジンガーZ」の第一回では、敵のロボットが2台同時に現れた。2台がかりで負けてしまったのに、あしゅら男爵はどうして、次の会戦では20台くらいを一気に集中してぶつけ、楽勝しようと、考えなかったのだろうか。)

 戦術のイロハのイは「集中の原則」ですよ、と世界中の軍隊では教えている。この常識がいきわたっている欧米では「怪人」ものの連作ヒーロードラマは、制作されようもないのだ。
 しかるに日本でのみ、少年たちがこの大事な「集中の原則」を学べぬような教育環境が瀰漫しているのが残念だ。「剣豪もの」「ロボットもの」の動画コンテンツの制作者たちの罪も重い。戦争はプロレスじゃないんだから。

 このような反省をようやく新たにできた貴男。いまからでも遅くないから、PHP研究所から刊行された新書『〈新訳〉孫子』を、息子に買って読ませよう!

 以上、論壇デビューして12年になるのにいまだに新聞広告で名前を誤植されてしまう著者「兵頭」からのおすすめですた。

日本の生産性は製造やサービスなど大体どれを取っても高いのだと思う、国際的に比べると比較優位が出るためと制度や地理条件などでそう意識されにくいけども。そうしたがちで実力のある国でありながらヒーロー万々歳の日本国。大きな一撃をもたらす神が主人公なのである。それは趣向というかそんな感じなのだろうけども、神々を連発することに惜しげもないというかそんな感じではある。趣向は趣向として娯楽としてもありではあるものの、まさかあってもいいけども本気か?なことはあるのかもしれない。有名な兵頭二十八の言葉に「特殊部隊で正規戦争に勝てるのなら、徳川家康ではなくて忍者が江戸幕府を開いたことでしょう」とあるようにエリートは非常に重要であるもののそれだけではどうしようもないのである。どんなきような手先10であっても、不器用な100には状況次第ではあるもののたぶん勝てない、すぐ飽和する。方法論もある、細分化等をしたりすることとかだけども。今まで仕事等に関しマニュアル化、文書化を軽視してきた、それは確かに言葉が通じるし大方言い聞かせればそれほど長くない時間であるていの仕事をこなせるようになるというのは、確かに他比較でいえばそうかもしれないが、やはりここは違和感がある。徹底した文書化をすると実態との乖離が出てきてしまうため、その権威も低下するのはそのとうりでもありなのだけども、やはり教育に対する軽視は大きかった気はする。自らが教育できないのに求めるとはなんとも、そこがだからこそビジネスチャンスではあるのだけどもね、外注でとかね、「ありがとう労働大臣」なNOVAは無くなっちゃたけども、個人的な怨みを言えば雇用保険関係ないから教育訓練給付金なんて僕には関係なかったけども。とはいえ、問題は多いけども大概日本は全産業、生産性が高く何故かすごい国なのである。これぞ正しくまぐれというもんなんだろね、日本の山河を守れ!とは良く言ったもんで、こうした地政でないとこんなまぐれもなかっただろうな〜。
日本には戦略は無いとか言われてたのを見たりすると、そんな馬鹿なと思うのだが、まさかまじで?と思うこともないこともない。ぼくはばかだからわかんないだけかもしれないけども。とっそんな時戦略をここまで分かりやすく説明した本もないと思える漫画を見た。もし日本に戦略が無く、なんとかしなきゃと考えるとすると、少なくとも日本を背負って立つエリート達には早い段階でこの漫画を読ませたい。それはもちろん現代版宮本武蔵最強伝説黒沢 全11巻 ビッグコミックス 福本伸行 小学館 (2003〜2006)です。どのような状況あろうと如何に勝つか。諦めるな!男達よ。 最後のホームレスと族との戦いは感動する。 如何に効果ある作戦を編み出し備え、実行し評価するかなのだ。