やっぱりアジ研!! 食性とか、つみれの作り方ではさっぱりないよ

アジア経済研究所 定期刊行物 アフリカレポート 2006年9月 No.43 内戦下コートディヴォワールにおける政権派民兵の政治的役割 佐藤 章

この論点を考える上で,フランシスの次の指摘は興味深い。
「(民兵のもつ)一つの重要な側面は,政府によって設立されたか否かを問わず,政府が民兵を統制できなくなりがちだということにある。なぜなら,民兵はそれ自体の命を発展させ,社会と政府がそうであるように,略奪的,聖職禄的な性質を示すようになるからである。したがって民兵はいくつもの頭を持つ(hydra-headed),飼い慣らし難い怪物であり,それ故に安全保障にとって手に負えない脅威となるのだ」(Francis ed.[2005 :4-5])。
ここで指摘されているのは,特定の政治勢力による支援という発生要因がなくなった後も,民兵組織が半ば自立的に存続し,安全保障にとって脅威となるという可能性である。これと類似した現象としては,リベリアシエラレオネの内戦終結後,雇い主をなくした傭兵が周辺諸国に拡散した事例がある。民兵についても同様の事態が起こり得ることは十分に考えられるし,コートディヴォワールでそれが起こらないという確証はない。
ただここでは,フランシスの指摘からさしあたり安全保障上の脅威という観点を抜いて応用的に読み替えて,民兵を一種の政治組織として位置づけ直し,その系譜と連続性という観点から簡単な考察を行いたい。

話がめんどうだな〜と言う思いは当事者で無いというのが大きい。