オーガストウォーズ 2012年 露


エアランバトルに毒されたプロパガンダ米映画や怪獣特撮につらなる米帝属国というかそれしか望みのない空兵器優勢日本映画を見せられた続けた嘘を気がついた時代がガルパン世代だということなのだろう。時代だな。戦車が戦車として普通の動き活動目的をはたしただけでこれですよ。理解できないのは実戦してても希望やプロパガンダの偏りがどうしても出てしまう空に惹かれた地球の重力に魂を引かれた人々、核戦力を考慮しなきゃアイロニーな人々である。

ブラック・スネーク・モーン 米国 2006年


しこきゃら鳳桜花たんをやっと実写にできる逸材が。レイがリンカーンを襲うシーンだけでも見たかいがある映画、やっと駄立体もおれの水準をクリアできるようにはなったのか。
エクソシストみたいな話ですけども身近な宗教体験とういうか人々の統制のありかたがよくでている。米国リベラリズムの宗教観にきもいものを感じる人には素直に楽しめる映画、レイのエロ半ティー欲しいわ。日本でいうとニセ科学批判が米国リベラリズムに通じるわけだろうけど、国民保険がいまだ強固だと事件はあるものの、なかなかよく解られない。

はじめての精神科―援助者必携 春日武彦 医学書院;第2版(2011/12)


目次------------------------------------------
I 手を出す前に考えておくこと


I-1 基本の基本を検討する
[a]他者を理解するための、何本かの補助線
人間観のこと
人間の心の根底にあるのは「無力感」である
人間の行動原理は「面倒くさい」に引きずられがち
自分の存在価値を誰にも認めてもらえないことほどつらいことはない
人は相反する2つの気持ちを同時にもつことができる
人は論理的に考え詰めた挙げ句に間違える


[b]心構えについて
自分なりの判断基準を設定しておく
「超正攻法」でも「舌先三寸」でもない立場

[c]ファーストコンタクトI−わたしの方法
こんな質問から初めてみる
まず「ねぎらう」
声をひそめる
手の内をさらし本気で頼む
ダメなら家族にアプローチする
身体診察に対しては意外に素直
睡眠導入剤の是非
「病感」へのアプローチがポイント
二分法では解決がつかない!

[d]ファーストコンタクトII−地域だったらどうするか
「健康調査」という名目は使える
ダメでも事態は急転する
この「特権」があるからやめられない


[e]「経験を積む」とはどういうことか
あるとき「つながり」が見えてくる
困難は多いほうがよい、なぜか



[f]我々とは何者なのか
かれらの物語に乗ってみる
ウソやごまかしはなぜ大切なのか
「本質に触れない会話」を続けていける存在になりたい


I-2 家族と地域に関するいくつかの事柄
[a]とらえどころのなさ
似たようなパターンはたくさんある
しかし前例は役には立たない
問題を明確にできないから、マニュアルも使えない
結論はわかっているのだが・・・


[b]「待つ」ということ
「動く」ケースと「待つ」ケース
待つには度胸がいる
アプローチされるべきは自分たちかもしれない


[c]共依存という膠着
コントロール願望に根ざした自己犠牲
つきまとう母、逃げられない息子
時間がもたらした癒し
援助者も無縁ではない


[d]時間を動かす触媒として
澱んだ時間、望んだ時間
玉手箱に相当するインパク
内と外の「時間のギャップ」を埋める


I-3 しんどくならないための2つのヒント
[a]キーワードとしての「優先順位」
精神科では、すべてが丸く収まるわけがない
優先順位をめぐる本人と援助者の闘い
自殺も優先順位の取り違えである
優先順位をつけるとは、何をあきらめるかを明らかにするプロセスである
キーワードの力
「優先順位の違い」にこそ問題の根本がある
そしてかれらも我々も、優先順位の99%は同じである
「優先順位」という発想によって、二者択一の苦しさから逃れられる


[b]「演出」という視点
見栄っ張りのJさんに振り回される
なぜアンフェアな気分になるのか
ウソという名の「演出」と考えてみる
抵抗感のない演出例―デジカメで安心させる
抵抗感のある演出例―あざとい仕掛け
演技が演技でなくなるとき


II かれらの苦しみ 病気は何をもたらすか
II-1 統合失調症
[a]統合失調症のイメージとは?
統合失調症は、なぜ理解がむずかしいのだろう
多くは若いころに発症する
遺伝の影響は半々?
ひきこもり的「たてこもり」
幻聴とのたたかい―勝ったり負けたり
妄想は違和感を収めるための対処法


[b]問題は陰性症状
「派手な症状」だけではない
「地味な症状」が前景化してくる
陰性症状、6つのケース
共通するのは「生きることの不器用さ」
陰性症状の克服は、薬ではむずかしい


[c]陰性症状の人たちと接するために
奇妙な合理主義、変化への恐れ
顔をつぶさないような助言・手助けを
妄想には、否定せず迎合せず
自分のキャラクターにあった対応を
危険に感じたら
薬に関する必須ポイント



II-2 うつ病
[a]うつ病とはなんだろうか
家族のうつ病にも注意を
うつ病もどき」と「うつ病らしからぬ・・・」
うつ病関連は、診断も治療も転機を迎えている
新型うつ病は何が「新型」なのか
なぜ新型うつ病が増えたのか
双極型のこと
もういちど新型うつ病について
自殺について
励ましと気晴らし


[b]従来型うつ病の知識をあらためて整理する
多様なストレス状況が引き金になる
「実直な仕事人間」についての補足
心身ともにダウナー系―症状
薬が基本―治療
さりげない心配りを―接し方


[c]非典型的なうつ病
ノイローゼに見える?
認知症に見える?
難治性うつ病のケース
うつ病は改善しても、「治れない」ケース
病名は鵜呑みにしないほうがいい


[d]躁病
社会的破滅をもたらすことも
「うつ」の底が抜けると「躁:になる


II-3 認知症
[a]認知症とはなんだろうか
とりあえずの医学的定義
「不可逆」でも、治療やケアはなぜ必要か
「ハンディキャップ」という定義がもたらすもの


[b]自尊心と羞恥心は残る
叱っても意味がない
4桁の数字が覚えられないことの意味
なぜ昔話がよいのか
インテリとデイケア


[c]忘れたことを忘れる
空腹も忘れる
不安は食事と結びつく
「さっき食べた」という説得がなぜ無意味か
不安が「住む場所」に結びつくとき
マニュアル頼りでは認知症老人にはつきあえない


[d]かれらは助けを求められない
日常生活はむずかしい「応用問題」なのだ
「助けを求められない」ことがもたらす悪循環
「カスガ式」2つの対処法
ムカつかないための方法を考える


[e]周囲と当人との相互作用
家族の「雰囲気」が決定的な影響力を及ぼす
炭鉱のカナリア
罪悪感の払拭がポイント
やさしさと誠意が通用しないとき


[f]疾患としての認知症
うつ病との鑑別が重要
身体的スクリーニングを忘れないように


[g]ノスタルジーのこと
「懐かしさ」というキーワード
「今ここ」と「遠い過去」を区別できるか


II-4 パーソナリティ障害
[a]パーソナリティ障害とはなんだろうか
極端に個性的な人?
金魚鉢の中のCさん
それでもパーソナリティ障害と診断することの意味


[b]境界性パーソナリティ障害のこと
医療・福祉従事者にも少なくない
「境界性」とは?
あなたの職場のD子さん
敵か味方か
仲間を振り回す
すさまじい怒り
空虚感
情動の不安定さ
なぜBPDは生じるのか


[c]境界性パーソナリティ障害者とどうつきあったらよいのか
時間が解決する・・・?
つきあい方のポイント


[d]介護される人の家族にパーソナリティ障害者がいた場合
家族が援助を拒否する場合
家族の要求がズレている場合
裏では虐待している可能性がある場合
クレーマーに対して


[e]気持ちを傷つけられた我々自身について
オカシイのは自分のほうではないか?
「世間一般」の代表となる


II-5 アルコール依存症
[a]アルコール依存症とはなんだろうか
援助の「基本」がここにある
飲酒量の問題ではない
いわゆる「治癒」はない
抗酒薬も効かない


[b]アルコール援助の「普遍性」
本人ではなく「困っている人」に着目する
イネーブリングをやめさせる
「底つき体験」へ
「余裕と」と「待つ」―近道はない


II-6 ストレス・不安・怒り
[a]「世界を狭める」という方法
たとえば、ひこもり
さまざまな「狭め方」
苦しみに依存して世界を狭める方法もある


[b]「狭い世界の住人」にどうかかわるか
患者の性格によって方法も変わる
相手の話をていねいに聞く
相手の感情に共感を示す
孤独感、孤立感から救い出す
我々には「経験」という武器がある


[c]我々自身の苦しみにはどう対処するか
鳴かないホトトギス
幸せの押し売りはしたくない


III わたしたちの困難 だから精神科はむずかしい
III-1 恨まれる、ということ
[a]我々自身のプライバシーに関連して
プライベートなことを聞かれたらどうするか
誹謗・中傷にどう対応するか
境界線のあやふやな人には気をつけろ!


[b]強硬手段について
見切り発車は要注意
会議の雰囲気しだいで結論は変わる
事なかれ主義でも構わない、自覚さえしてしまえば


[c]もうひとつ、強硬手段について
選択肢と、それを吟味できる能力があったのか
「恨んでもいいよ、おばあちゃん」


III-2 我々自身の怒り、悔しさ、不快感
[a]売り言葉に買い言葉
相手のペースに乗せられてしまったわけだが・・・
こんな自己弁護をしてみる
けっきょく「冷静沈着」がいちばんストレスが少ない


[b]轢き逃げをされた気分
あちらの言い分、こちらの言い分
自分を納得させるためのストーリー
自分なりの心のなだめ方がある


[c]不快なやさしさ
猫かわいがりと罪悪感
エゴの深淵を覗き込んだ気分


III-3 責任感と義侠心
[a]孤軍奮闘の人
抱え込んではプロではない
「こうである」と「べきである」は区別する


[b]自殺予防は可能か
措置入院は無理
医療保護入院も効果なし
まだ十分に「困っていない」
家族からアプローチする


III-4 「困っている」とは言うけれど
[a]おろおろする夫
小手先の対応ではなにも動かない
追いつめられるまで「待つ」


[b]保護者という壁
措置入院医療保護入院は無理
あえて「突き放す」
突き放すために連携が必要になる


IV 電話相談 受話器を片手にして「できること」と「できないこと」
[a]鼻白んだ経験
キャッチホン優先か
電話相談には違和感がある


[b]無防備な立場
なぜムカつくのか
部屋=心の中と直結してしまっている
電話相談のマイナス面



[c]心を込めて焼いてください
常識がいかに違うか
いったいどう答えたらよいのか
さまざまな答え方のレベルがある


[d]7種類の質問
境界性パーソナリティ障害の人からの電話―ごく淡々と
自殺予告の電話―うまい方法などない
当惑をそのまま吐露してしまう
自殺されたら仕方ない
話し相手を求めてくる電話
夜になると不安になって頻回電話に及ぶケース


[e]匿名性について
名前を聞かれたらどうするか
電話は危険である。その危険性が知られていないぶん、なおさら
「なんでもあり」のむずかしさ


V Q&A いざというとき役立つテクニック集
Q1 患者さんと話す(1)
Q2 患者さんと話す(2)
Q3 妄想を聞いてもいい?
Q4 暴力を振るわれそう
Q5 スキンシップ
Q6 話を切り上げるには
Q7 患者さんの「論理」(1)
Q8 患者さんの「論理」(2)
Q9 患者さんの「論理」(3)
Q10 立腹されたら
Q11 クレームの理由
Q12 注意のしかた
Q13 話の“小技”
Q14 患者さんの権威主義
Q15 セクハラ
Q16 同僚への悪口
Q17 被害妄想
Q18 妄想と治療
Q19 ダニ妄想?
Q20 ゴミ屋敷
Q21 こだわりが強い
Q22 ひきこもり(1)
Q23 ひきこもり(2)
Q24 困ったキーパーソン
Q25 ケース検討会
Q26 医者と住民
Q27 敵は本能寺
Q28 受診させるには
Q29 薬を飲まない
Q30 パーソナリティ障害者にげんなり
Q31 クレーマーへの対応
Q32 自殺のこと
Q33 なぜ懲りない?
Q34 相談のしようがない相談
Q35 話がうますぎる?
Q36 生きる価値
Q37 発達障害
Q38 援助者のストレス解消法


索引
あとがき

                                                                                • -

 本書の感想として、ケースと向き合うときに気が楽になりましたと言っていただけることが比較的多い。それはつまり、峻別と割り切りと自信―これら3つのベクトルを念頭に置いて本書が書かれているからだろうとわたしは解釈するわけである。限界を見極め次善の策をすぐに案出できるようになるとき、人は困難な事態へも余裕を持って立ち向かえるようになる。

月刊少女野崎くん エンディングテーマ・ウラオモテ・フォーチュン「「キライ」の反対の、反対の、反対の、反対のそのさらに反対の 気持ちを伝えるのってなんだか難しい キミの本当の、本当の、本当の、本当の包み隠さない本音を聞きたいだけなのに今日も、また揺らいでる♪」
平和維持活動や様々な援助プログラムだけでなく軍事活動一般に応用されている普遍的論理だな。